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ジェレミー・シーゲルのモデル・ポートフォリオ(1)
2021年12月25日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が昨年ETF大手ウィズダムツリーと共同で公表を始めたモデル・ポートフォリオについて、現在の状況を見てみよう。


これは、シーゲル教授らがETFを用いた分散ポートフォリオを提案するという試み。
2本のモデル・ポートフォリオが提案されている。

  • the Siegel-WisdomTree Global Equity Model Portfolio
  • the Siegel-WisdomTree Longevity Model Portfolio

2本の違いは、前者が株式(主にバリュー株ETF)のみからなるポートフォリオなのに対し、後者には株式以外も入っていること。
ネーミングの由来を想像するに前者が現役世代、後者が引退世代のためのものなのではないか。
(Longevityモデルを直訳すると長寿モデルだ。)
現役世代はフルインベスト、引退後には分散投資ということだろう。

シーゲル教授は長寿モデルにおいて、株式への配分目標を72%に設定している。

アメリカ人が分散投資を考える時、伝統的に推奨されてきた株式:債券の配分は60:40だった。
もちろんそれぞれの人の置かれた状況によって大きく違ってくるはずだが、1つ数字を言えと言われれば、この比を答える人が多いはずだ。
その伝統が超低金利で変化を始めている。

シーゲル教授は今年、1百万ドル持って引退する人の破綻確率をシミュレーションしている。
これによると60:40ポートフォリオより株式を増やす方が破綻確率が減るという。
普通ならリスクの大きい株式を増やすほどポートフォリオのリスクも増えるはずだ。
しかし、債券があまりにも低利回りとなったため、それを多く持てば逆に破綻リスクが増してしまうのだ。
例えば、国債への投資はリスクがないとされるが、超低利回りの国債への投資は、リスクなくリターンを押し下げ、資金繰りを危うくするのである。
この時、シーゲル教授は75:25ぐらいが良いと言っていた。

さて、近況はどうだろう。
(続く)


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