ジェレミー・シーゲルが暴く強気派の矛盾

ウォートンの魔術師 ジェレミー・シーゲル教授が、米国株に慎重な見通しを述べている。
今回のテーマは企業収益と金利だ。


そういう成長が得られるなら、金利は今のままではいられなくなる。
年4回利上げが実施され、米10年債利回りは3%を超えるだろう。


Wharton School’s Jeremy Siegel: Here are the challenges that lie ahead for the market from CNBC.

永遠のブルと言われたシーゲル教授がCNBCで、明らかな慎重派に転じた。
本人は「弱気ではない」というのかもしれないが、それは定義の問題にすぎない。
今のシーゲル教授はあきらかに慎重だ。


「S&P 500のEPSについて150ドルと予想していた人がいたが、私はそうは思わない。
減税がEPSをどれだけ変化させるか検証したら6-8ドルだった。
さらに今、GAAP上の利益は下落している。」

教授が最も重視する企業収益について、市場が過大な期待を寄せている。
強気派は、現在100ドル前後のEPSが「10、12、15%も増える」と言う。
教授はGDP成長率3%からこうしたEPS成長を絞り出すのは不可能と主張する。

株式市場が期待する次の財政政策の目玉についても、教授は実現可能性を疑問視している。

「インフラ法案について率直に言うなら、インフラ支出は何も実現しない。
年に一度の折り合いもつかなくなり、民主党は嫌なものをすべてブロックできるようになるだろう。
共和党の政策がどのようなものでも、民主党は議事妨害によって勝てると考えるはずだ。」

シーゲル教授は2018年の経済が良好に推移すると予想している。
しかし、それが金利を押し上げ、資産価格への重しになっていくと考えている。
仮に強気派の挙げる材料を是とするなら、厄介な金利上昇はさらに上げ幅を広げるはずだ。

そういう成長が得られるなら、金利は今のままではいられなくなる。

シーゲル教授は、強気派の論理に内在する矛盾を看破しているのである。


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