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ジェレミー・グランサムのファンドから大量の資金流出

ジェレミー・グランサム氏率いるGMOが、グランサム氏のバブル宣言にそった投資運用を実践するがゆえに深刻な成績不振に陥っている。


ジェレミー・グランサム氏のGMOがまた共同創業者(グランサム氏)の逆張り予想の代償を支払っている。

BloombergがGMOの苦戦を伝えている。

グランサム氏は5月終わり、株価急拡大と不確実性を理由に株式エクスポージャーを縮小すべきと説いた。
実際GMOの主力ファンドの株式への配分は半減し約25%となった。
結果論でいえば、同ファンドは上げ相場から飛び降りるのが早すぎたのだ。
その後の上げ相場の恩恵を獲り逃し、年初来でS&P 500に14%も後れを取っているという。
当然、投資家も離れていく。

「顧客は過去10か月でファンドから22億ドルの資金を引き揚げた。
2015年以降、運用資産は半分超減り、10月末時点で66億ドルとなっている。」

なんとも既視感のある話だ。
デービッド・アインホーン氏のグリーンライト・キャピタルを思い起こさせる。
グランサム氏との共通点は明らかだ。
スタイルこそ同じとはいえないが、代表的なバリュー投資家であること。
バリュー株は、極めて短いいくつかの期間を除いて、20年ほど負け続けている。
結果、市場の転換点を予想し、バリュー銘柄が花開くのを待つタイプの投資家が苦労している。
バリューにこだわらなくとも、市場の転換点を当てようとして敗れ去ったヘッジファンドは数知れない。
今回の市場サイクルは、誰もが予想するよりはるかに長く拡大期を継続しているからだ。
ヘッジファンド・マネージャーとして生き残るには、インデックス・ファンドを買う方がましな状況が続いている。

グランサム氏のもと資産配分の責任者を務めるベン・インカー氏は、長い経験から信念をもってバリュー投資に臨んでいると滲ませる。

バリュー運用者であることの残酷な論理は、チャンスが最高になるまさにそのタイミングに、顧客からの信頼が地にまみれることだ。

インカー氏は、今後5-10年はバリュー株がそこそこの実質リターンを上げると予想し、あわせて現在のファンドのポジションについて自信を示している。


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