政治

システムが壊れている:ジェフリー・ガンドラック

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、パンデミック下の救済策について、やり場のない怒りをツイートしている。


今日の報道では、過去12か月給付した失業給付の約半分は、犯罪者によって掠め取られたと主張している。

ガンドラック氏がツイートした。
目を疑うような話なので、CNN記事で何が起こったのか確認しよう。

もちろん、不正というものはいつの世にも存在する。
しかし、それに拍車をかけたのが、パンデミックでの失業給付を強化するプログラムだった。
以前は対象でなかったフリーランサー、自営業者、請負業者まで対象を広げたことで、犯罪者の標的となってしまったのだ。
速やかな給付を目指すところに給付申請が殺到し、お役所は忙殺された。
犯罪者は、他人の名前をかたるなどして、不正な給付申請を行ったのだ。

詐欺防止のコンサルティングを行う会社ID.meでは、給付申請の半分、4,000億ドル(約44兆円)分以上で詐欺の疑いがあるという。
(労働省は3月、少なくとも全体の1割、890億ドルが不適切に支払われたと推計している。)
詐欺の内容には、身元をかたるもの、身分をかたるものがあり、中にはナイジェリアや中国からの申請もあったという。

特に他人をかたった不正では、かたられた人の被害は甚大だ。

  • 受け取っていない失業給付に対する納税請求を受ける。
  • 本人が真正の給付申請をする場合に手続きが遅れる。

やれることをやり尽くしても困窮している人たちを助けるのは当然のことだ。
その場合、なるべく手厚くあってほしいと思うのも当然。
一方で、財源にはどこかに限界がある。
だからこそ、詐欺で財源を侵食されることのないよう、周到な制度設計が必要になる。
今回の詐欺は、迅速と不正防止というトレードオフの中で起こったともいえる。
不正があってもいいと言い切る人もいるかもしれないが、一方で、それを無駄遣いと考える人もいる。
仮に半分を占める詐欺を撲滅できていたら、給付は倍にできたかもしれない。

ガンドラック氏は、釈然としないと感じる側の人間だ。

過去12か月の連邦政府支出の半分以上は借金で賄われた。
過去12か月の私の所得の半分以上は税金(州・連邦)で消えた。
システムが壊れている。

ガンドラック氏は、所得の半分以上を納税しているようだ。
少なくとも所得税について、同氏はあまり節税対策を行わない人物なのだ。
要領よく生きることにあまり関心がないのだろう。

システムは壊れたままで持続しうるのだろうか。
ガンドラック氏は最近、システムのリセットが必要と述べている。


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