グッゲンハイム

 

システミックな下落の懸念:グッゲンハイム

Guggenheim Partnersのスコット・マイナード氏が、FRBの金融政策について市場の見方を代弁した。
米金融市場では流動性が不足しつつあり、この状態が長く続けばシステミックな資産価格下落が起こりかねないという。


市場はパウエルFRB議長の《FRBバランスシート縮小ペースの調整は現時点の選択肢でない》とのコメントに失望している。
株価と債券利回りの急落は、バランスシート正常化ペースをスローダウンしてほしいとの市場の願いを表すものではないか。

マイナード氏が19日のFOMC結果についてツイートした。
同氏によれば、FOMC声明とパウエル議長のコメントが市場のボラティリティを大きくしているという。
Bloomberg番組ではこれらがもたらしうる不幸なシナリオを語っている。

「これが何かシステミックな方向に向かってしまうリスクを冒している。
クレジット市場では新たな買い手を見つけるのがどんどん難しくなっている。
このことは、系に流動性が十分に存在しないことを物語っている。
もしもこれが長く続けば、システミックな下落と定義される厳しい資産価格下落に見舞われかねない。」


マイナード氏によれば、流動性不足はイールド・カーブの形状にも現れているという。

「銀行は利益を得るために右肩上がりのイールド・カーブを必要とする。
・・・
フラットなイールド・カーブが続いていることは、金融政策が引き締めすぎで、経済を刺激するのに十分な流動性が系に存在しないことを示している。」

この引き締め過ぎが経済や資産市場に悪影響を及ぼすとマイナード氏は心配する。
マイナード氏が不吉な可能性に言及するのには背景がある。
長く続いた超金融緩和の中で、クレジット市場、特に企業向けで債務過多の傾向が見られるためだ。
低金利の中で借り手が優位な状況が続いたこともあり、債務市場での引き受け基準が甘くなっているという。

「本来ならBBに格付けされるべき企業が多くBBBに格付けされている。
最終的に経済がゆっくりにでも鈍化すれば、格下げになるだろう。」

景気拡大は既に異例に長く続いている。
いつかは景気後退期がやってくる。
その時、現在は投資適格とされている商品でも、ジャンク級に格下げされるリスクを孕んでいるというのだ。
格付けが信頼を失いつつある構図は、いつか来た道でもある。


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