海外経済 投資

シクリカルと実物資産、60:40ポートフォリオ:PIMCO

PIMCOのエリン・ブラウン氏は、サイクルが中期から後期へ遷移しつつある段階にあるとし、まだ株式投資が有利な局面だと話している。


まだ株式に投資すべきだと思う。
よりシクリカルな株、特にコモディティ高で恩恵を受ける銘柄だ。
サイクルの中期から後期に遷移するにしたがい、アウトパフォームするだろう。

ブラウン氏がBloombergで、市場サイクルが中期から後期に遷移しつつあると指摘した。
この段階で有望なのはシクリカルと実物資産なのだという。

その他、興味深いポイント:

  • リスク: インフレや欧州エネルギー問題に要注意。
  • 実物資産: 不動産もコモディティも有望。
  • 中国: 様子見。魅力的に見えるものも出てきたが、規制の行方を確かめたい。
  • 米ドル: 中立。先進国通貨よりは強く、コモディティ通貨よりやや弱い。
    今はFXより株式・コモディティの方がよい。
  • 米金利: 名目はレンジ相場、やや上昇。実質は低位にとどまる。

PIMCOといえば、なんといっても債券ファンドとして高名な運用会社だ。
その一員であるブラウン氏が、一貫して株式を奨めている。
そこで、キャスターから当然といえば当然の質問が出た。
60:40ポートフォリオの有効性についてである。

60:40ポートフォリオとは、典型的にはポートフォリオにおける株式:債券の構成比を60:40に保つ運用法。
米国では長期投資の枠組みとしてかなりポピュラーなアプローチだ。
これが最近、有効性を疑われている。
理由は大きく2つ:

  • 株式と債券の相関が正になる期間が多く、リスク分散に役立たないのではないか(特にゼロ近傍の金利によって)。
  • 債券の実質利回りが低くなりすぎて、全体のリターンが十分稼げないのではないか。

しかし、ブラウン氏の答えは、60:40ポートフォリオが現在の環境で「間違いなく魅力的」というものだった。
金利が底を打ったとの見方を述べ、債券がリスク・ヘッジに役立つと指摘、債券を残しつつリターンを下支え・底上げするよう努めるべきと奨めている。

左側のテール・リスクが実現するシナリオでは、大きなリスクが市場に織り込まれることになり、債券はリスク・ポートフォリオに対するヘッジとして期待される役割を果たすだろう。
だから、60:40ポートフォリオを捨ててはいけないが、コモディティまたはシクリカルによってポートフォリオにインフレ・ヘッジのためのリスク・エクスポージャーを増やすべきだ。


-海外経済, 投資
-, , , , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。