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シクリカル、バリューへのローテーション:JPモルガン

JPモルガンのマルコ・コラノビッチ氏は、今後ゆるやかな金利上昇が進み、それが株式に有利に働くと予想している。


もしも(キャピタルゲイン増税の)適用が来年からなら、投資家はそれに乗じて儲かっている銘柄を今年売ろうとするだろう。
おそらくいくらかモメンタム、おそらくグロースのようなセクターからのローテーションが起こるだろう。
モメンタムと、過去数年上昇した市場セグメントだ。

コラノビッチ氏がCNBCで、キャピタルゲイン課税での増税が行われた場合に起こりうることを予想した。
バイデン政権は来週にも増税案を提案すると報じられている。
コラノビッチ氏は、まだ内容が明らかになっていないため影響の度合いはわからないとしつつ、上記の仮説を披露している。

米国では企業収益が良く、コロナの状況も改善するだろう。
欧州も後にそうなるだろう。
これがディフェンシブからシクリカル、グロースからバリューへのローテーションを引き起こす。
これと同時に債券利回りが上昇し、それがまたローテーションを起こす。

コラノビッチ氏は、この1-2週間のうちに米国におけるパンデミックに目立った改善が起こると予想している。
これが、ローテーションを推し進めるとの見立てだ。

コラノビッチ氏のシクリカルへ、バリューへという予想は、他社の予想に比べると遅れた予想のようにも見える。
ゴールドマン・サックスモルガン・スタンレーも、すでに次の段階を見据えた推奨を行っているように見える。
これには1つ理由もあるようだ。
コラノビッチ氏によれば、一部新興国でパンデミックが悪化したこと、ジョンソン&ジョンソンのワクチンの利用がストップしたこと、債券利回りが一服・低下したことで、最近ローテーションの逆行があったという。
こうした不安材料も徐々に和らぎ、今後は再び利回りも上昇方向に向かい「再開トレード、リフレ・トレード」に回帰するだろうという。

コラノビッチ氏は、米10年債利回りは年末1.95-2.00%、米ドルは(強い確信ではないとしつつ)低下を予想している。
利回り上昇は1-2月ほど急激とはならず、株式全般・バリュー・シクリカルにとって有利に働くと説明した。

もしも、再開が世界中で同時に起これば、利回りはオーバーシュートするだろう。
(しかし実際には)回復は米国から立ち上がり、欧州、新興国市場と続く。
このため利回りの動きはゆっくりとしたペースとなり、株式市場を脅かすことはない。


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