ローレンス・サマーズ

 

サマーズ:共和党減税は経済成長に資さない

ローレンス・サマーズ元財務長官(現ハーバード大学教授)が、共和党による税制改革案に完全なるダメ出しをしている。
この四半世紀で最も低レベルと酷評し、経済成長に資さないと斬って捨てた。


ヘルスケア制度改革によって人々は死にゆき、結果生じる財政赤字の増加によって数十年の間わが国は金欠に悩まされることになろう。

サマーズ氏はMSNBCで、共和党の税制改革案を酷評した。

サマーズ氏は、共和党の税制改革案によって数百万人あるいはその上の桁の国民が医療保険を奪われると指摘する。
問題は社会保障制度にとどまらない。
大盤振る舞いの財政政策で財政が悪化すれば「国家安全保障上の深刻な脅威」となり、本当に必要なインフラ支出さえままならなくなると警告する。
さらには、大統領や共和党によるプロ・グロース(成長志向)との宣伝も全否定する。


「経済成長を大きく加速するとの主張は根本的に不誠実なものだ。
・・・
ワシントンを25年間見てきたが、主要政策についての議論として最も程度の低いものだった。」

不必要に複雑な税制を簡素化するのも、政府の業務を効率化するのもすばらしいことだ。
しかし、トランプ大統領や共和党の優先順位が本当にそこにあるかは相当に疑わしい。
国民の得る恩恵を減らす一方で、減税にばかりに目が行っている。
結果はどうしても格差の拡大につながってしまう。
本当に法人減税をすれば国内産業が繁栄し、その恩恵が津津浦浦の国民まで届くのか。
サマーズ氏はそこに強い疑問を呈しているのだ。

さらにサマーズ氏は、安定化政策という観点からも減税案を批判する。
山を高くした結果、谷も深くすることを心配している。

経済が減速した時、その時こそより強力な刺激策が必要な時だ。
一発当たった後に1-2パンチを入れたい時ではない。
経済学者が『順循環的』と呼んでいるものを導入している。
この一歩は完全に間違った方向を向いている。」


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