ブラックロック

 

サイクル終期の投資先:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックが、第2四半期の投資環境見通しを話している。
景気・市場サイクル終期における資産クラスの選択について解説した。


「私たちは見通しの中で3つの課題を織り込んでいる。」

ブラックロックのElga Bartsch氏がCNBCで第2四半期の見通しにおける重要テーマを明かしている。

  • 成長鈍化: 中国の回復が重要。
  • 中央銀行: 忍耐強さが必要。
  • リスク/リターン: バランスがとれているか。

話は3点目のリスク/リターンに移った。
米市場では現在が景気・市場のサイクルの終期に近いとのコンセンサスがいきわたっており、総じて楽天的な米投資家にもリスクが強く意識されている。
Bartsch氏は、1988年以降のサイクル終期における資産クラスごとのリターンを比較しコメントしている。

重要なのは、米経済のサイクル終期において平均で見て先進国市場株式で3%程度のリターンが得られるということだ。
これはわずかに新興国市場株式より低い。
フィクスト・インカムは1.5%程度だ。

リターンだけの数字で見れば新興国市場株式が最もいいのだが、リスクまで見るとそうとは言えない。
新興国市場株式は良い時も悪い時もはるかに大きく振れるためだ。
Bartsch氏の推奨は別のところにある。


(先進国市場株式の)リターンはそこそこなのだが、ボラティリティは上昇するだろう。
そこで私たちは質の高い資産の割合を奨めている。
クォリティ株式でもいいが、米国債でもいいだろう。

Bartsch氏は淡々とリスクにも言及する。
景気後退とともに企業収益が期待外れになれば、株が下げやすくなる可能性も高い。
しかし、そこでも冷静な対処が大切だと説く。

ただし、それは今が株式投資にはよくない時期であることを意味するわけではない。
どこに投資しておくべきかを知っておかねばならないということだ。

何事もリスクとの兼ね合い、他の資産クラスとの比較の問題なのだ。
リスクが高まったから売ったところで、他に買うものがあるのか、キャッシュは適切な投資先か、余裕のあるうちに考えておかないといけない。

流動性の急減が昨年第4四半期に市場を混乱させた点について、Bartsch氏はまだ安心はできないという。
FRBやECBは一旦停止したものの、流動性を大量に再供給し始めたわけではないからだ。
同氏は、実体経済と金融政策の危うい均衡の中に市場が置かれていると示唆している。

実際のところ、市場は隘路をいかなければいけない。
経済は停滞の領域から脱しているほど強いものの、中央銀行を停止させておけるほど弱くなければいけない。
これは潜在的に極めて不安定な道のりになるだろう。


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