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サイクルが終盤に向け急速に進みつつある:PIMCO
2022年1月16日

PIMCOのティファニー・ウィルディング氏らは、パンデミックに端を発した景気サイクルが急速に中盤に達し、今後終盤に向かうとし、いっそうの銘柄選択を求めている。


財政政策支援、実質GDP成長率は2021年にピークに達した可能性が高く、世界経済は現在、景気サイクルの終盤に向かって急速な歩みを進めているように見えます。
金融政策は、ほとんどの地域で正常化路線に方向転換しました。

PIMCOが短期経済展望で、世界経済の景気サイクルが急速に進展していると主張した。
サイクルは「初期の回復局面」から「サイクル中盤の拡大局面」へ移行し、今後終盤に向かうとしている。
結果、マクロ経済環境の不確実性・不安定が増し、ディスインフレは過去のものとなり、今後「より大きく、地域やセクターごとのばらつきのある変動と不確実性が見られる」ようになると予想されている。

PIMCOは最近までインフレについてFRBが主張した「一過性」を支持する立場を採ってきた。
しかし、今ではコロナ禍・予想を超えるインフレ・各国の金融引き締めへの転換を理由に、見通しを調整している:
成長見通し引上げ、インフレ予想引上げ、金融引き締め予想前倒しだ。
ただし、それでもPIMCOのメインシナリオは穏やかなものとなっており、同社自身「『ゴルディロックス』シナリオ」と呼んでいる。

「世界のインフレ率は2022年第1四半期にはピークに達し、その後は緩和して、2022年末には中央銀行の目標水準に近づくと予想しています。
ただし、この見方に対する上方リスクを注視しています。」

インフレ高止まりのリスクは否定しないものの、メインシナリオではインフレが年内で沈静化するとの考えである。
これにともない、イールドカーブについてもあまり極端な変化を予想していないようだ。

「全般にベンチマークに対してデュレーションの小幅アンダーウエイトを選好しています。
また、イールドカーブのスティープ化に備えたポートフォリオの構築を目指しています。」

つまり、リスク資産市場が大崩れするようなシナリオではないということだろう。
もしも大崩れを予想するならブル・フラットを予想するのが自然だ。
景気サイクルは終盤に向かうものの、リスク資産市場は大崩れしないとの含意だろうか。

その一方でPIMCOは、市場が「中央銀行が大幅な利上げをすることなく、どうにかソフトランディングを達成するという、晴天のシナリオを織り込んでいる」とも書いている。
市場のこの楽観に対しては注意するよう促している。

リスクプレミアムや利回りは、潜在的な下方シナリオを反映していないため、ポートフォリオ構築には注意が必要であり、厳格なアプローチが求められると考えています。


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