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グッゲンハイム スコット・マイナード コロナ・ショックはまだ序章:スコット・マイナード

最近、米市場の暴落を予想したグッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、改めて弱気な見通しを述べている。


市場は強いものの、株式は困難の林を抜け出したというのからほど遠い。
過去3か月は、コロナウィルスの森に入る序章にすぎなかったのかもしれない。
ハイイールドと投資適格のクレジットの方が良いリスク調整後リターンを提示している。

マイナード氏が24日、従前どおり弱気相場をツイートしている。
もっとも、同氏の予想はコロナ・ショック以来やや揺れている。
株価急落進行中の4月中旬、同氏はS&P 500下落を予想し「1,500、1,600、1,200」という数字を挙げていた。
しかし、株価がそこまで下がることはなく、3月下旬には上昇に転じる。
5月下旬マイナード氏はいったんスタンスを転じたかに見えた。
流動性相場によりバブルが発生する可能性に言及したのだ。
ところが今月下旬には再び株価下落予想を強調した。
来月にかけて1,600あたりで底を打ちにいくという。
ただし、この過程でFRBが株式買入れを導入し市場を支える可能性があるとも言い添えていた。
そして今はこの路線を踏襲している。

株式は完璧を前提にして値付けされているが、状況は完璧からはほど遠い。

マイナード氏のこの指摘は、GDPや企業収益に関するかぎりもはやコンセンサスだ。
あっという間にこれらが元通りになると考えている人はトランプ大統領ぐらいだろう。
ほとんどの人は、コロナ後はコロナ前より振るわない状況が数年にわたり続くと考えている。
しかし、マクロのファンダメンタルズとはGDPと企業収益だけではない。

マイナード氏がバブルを予想した時、そこで勘案したのは流動性相場だった。
つまり、コロナ前から次の変化が起こった。

  • 流動性が政府から民間に移転
  • 金利が低下

この変化を織り込んだものが、バブル予想につながったはずだ。
この2つは株式市場にとって間違いなく重要なファンダメンタルズである。

強気と弱気のマイナード氏、結果はいずれのマイナード氏が笑うのだろう。
もっとも、いずれの予想が当たるにしても、結局は多くの人が悲嘆にくれることになるのだが。


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