投資

コモディティをテーマとした投資戦略:デービッド・ローゼンバーグ
2021年6月20日

デービッド・ローゼンバーグ氏が、コモディティをテーマとする投資アイデア、リフレ・トレード、テイパータントラムについて話している。


コモディティ価格の急上昇を考え、最近の下落はあったものの、株式市場での同テーマのチャンスがまだあるのか調べてみた。
様々な株価指数を背景にあるコモディティ価格で正規化し、過去の長い間の水準からみて割安(あるいは割高)な分野を確認した。

ローゼンバーグ氏がFinancial Postで、興味深い検証をしている。
株価指数とコモディティ価格の相対価格を計算し、過去の水準と比較している。
あたかもヘッジファンドが考えそうな比較だ。
結果は

  • 金: 金鉱株が割安で、相対的に59%上昇の余地。
  • エネルギー: エネルギー株が割安で、相対的に19%上昇の余地。
  • 農産品: 農業株が割高で、相対的に31%下落の余地。
  • 工業用金属: 生産者の株が割高で、相対的に7%下落の余地。

ここで《相対的に》としたのは、例えば金なら、株が上昇してもいいし、金が下落してもいいという意味。
ローゼンバーグ氏は以前からディスインフレを予想してきたから、概していえばコモディティの上昇継続を予想していない。
結果、株式を推奨することとなり、上記の中では(コモディティをテーマとするなら)金鉱株とエネルギー株を推奨している。

ローゼンバーグ氏は昨年末から続いたインフレ(実績・期待)上昇トレンドが5月に終わり、横ばいで推移していると指摘する。
同氏は、今後、足元のインフレが一過性であることが判明すれば、リフレ・トレードが逆回転を始めると予想している。

ローゼンバーグ氏は、テーパリングが市場予想より早く始まるのをもう1つのリスクとして挙げている。
2013年のテーパ―タントラムのファクトをいくつか書いている。

2013年春を思い出すと、S&P 500は5%調整し(当時はもっと悪く感じた)どこにも逃げ場はなかった。
(テクノロジー、ヘルスケア、エネルギーは『相対的』にプラスのパフォーマンスを上げたセクター)
グロースもバリューも同様に下落し、大型株も小型株も同じだった。・・・
米国債利回りは急騰し、イールドカーブはフラット化し、クレジット・スプレッドは、特にハイイールド・セクターで劇的に拡大した。
当時最良の『ヘッジ』はVIX、金、原油だった。

皮肉にも、タントラムがあるならば、現在株より割高であるはずの金・原油がヘッジになるようだ。


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