ケネス・ロゴフ:リスクは中国と金利上昇のペース

ハーバード大学Kenneth Rogoff教授が、今後のリスクとして中国の引き締めと世界の金利上昇を挙げた。
米減税等に後押しされ経済回復が進み、米国を先頭に物価上昇・金利上昇が見込まれるのだという。


「私はオバマ前大統領の大ファンで、しばしばあっていた。
しかし、政権の最後の数年、あまりにも多くの規制が適切な精査プロセスなしに作られ行き過ぎてしまった。」

ロゴフ教授がオバマ政権の末期を振り返ったとFinancial Reviewが伝えている。
支持者からもこう言われるほど、やり過ぎの面があったようだ。
その最たるものが厳格かつ細かすぎる金融規制だ。
教授は、厳しい規制の下で中小企業の借入が困難に陥っていたと指摘。
金融規制に限らず、過度な規制を撤廃しようというトランプ大統領の意図に賛同している。


ロゴフ教授は大統領と共和党の税制改革案についても一部賛意を示している。
長い間の課題が前進したとして、減税による財政赤字はやむをえないと許容した。
しかし、その他の金持ち優遇ともとれる税制変更は「愚行」と批判した。

「所得税についてのこうしたすべての(金持ち優遇)策は、経済成長に資さない。
所得再分配を増やすような方向に進まなければならない。」

教授はこうした批判を述べつつも、法人税の税制改革・減税については経済成長に寄与すると認めている。
経済は順調に推移するだろうとし、趨勢的停滞論や低い生産性などの悲観論はあたらないと語る。
大きな金融危機からの脱出には長い時間がかかるものであり、その間の低成長を深刻視する必要はないとの考えだ。

ロゴフ教授は将来のリスクを2点挙げている。
・中国の引き締め
・世界的金利上昇
金利上昇の引き金となるインフレについては米国において予兆が見られ、じきに上昇が始まると予想している。
物価上昇も金利上昇も緩やかにとどまらないと、経済・市場にストレスを加えることになるという。


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