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ブラックロック グロースもバリューも嫌な時のスタイル:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックのラス・ケストリッチ氏が、足元のファクター選択について「合理的価格のグロース」(GARP)と呼ばれるスタイルを奨め、そのための重要指標を挙げている。


先週、シクリカル/バリュー・トレードが突然ひっくり返った。
いつもとは異なりバリューが牽引役になった後、テック株が上昇し、一方でシクリカル・トレードとして最も顕著に表れていた素材などのセクターが失速した。

ケストリッチ氏が22日、自社のブログで書いている。

最近、米国株市場で市場の牽引役交代の話題が注目を浴びている。
長らくアンダーパフォームを続けてきたバリューがついにグロースにとって代わるのではないかとの推測だ。
この議論には異なる切り口であるはずのシクリカル・セクターも関連している。
シクリカルは現状のような局面ではバリューの性格を帯びることが多いためだ。
ところが、バリュー/シクリカルはなかなか新たな牽引役として定着しない。

ケストリッチ氏は、近時のファクター/セクター別の動向についていくつか観察を述べる。

  • グロース: 依然市場を牽引しているが、アウトパフォームの度合いは小さくなっている。
    過去牽引役だったテクノロジー株の中でも失速した銘柄が多い。
  • バリュー: 「ディープ・バリュー」、趨勢的問題を抱えるバリュー(石油大手・金融)は依然アンダーパフォーム。
  • シクリカル: 一部(工業・素材)に好調なセクターがある。

ケストリッチ氏は、今の相場が以前のような単純なグロース相場ではなくなったと指摘する一方、まだグロース相場が終わったとは限らないという。
株価が上がりすぎたグロース株の中に下落するものがあってもおかしくないためだ。
ただ、同氏は投資家の求める観点がシフトしていると指摘する。
単なるグロースから、合理的な株価のグロースへというシフトだ。
いわばグロースとバリューの間を狙おうという動きだという。

ケストリッチ氏はGARPと呼ばれるスタイルを奨め、それに用いる指標としてPEGレシオ(≡ PER ÷ EPS成長率)を挙げている。
PEGはPERより有効だったという。
つまり、単なるバリューではなく、成長率まで勘案することで、よりよい銘柄選択ができるというのだ。
PEGを用いると、先進国市場とアジアの新興国でバランスのよい事業展開を行う、幅広いセクターの銘柄が浮き上がってくるという。

とんでもなく高い株価のグロースを敬遠し、ディープ・バリューからも銘柄選択したくないという投資家は、その間のところが魅力を増しているように見える。


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