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アスワス・ダモダラン グロースのテック株は最も打撃を受ける:アスワス・ダモダラン
2022年1月22日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、調整入り間際の米市場について金利と下落幅のイメージを語っている。


それは事実だし、理由はとても簡単だ。
それらはモメンタム・プレーだったが、モメンタムが逆風に変わった。
でも(アークの)最大の保有銘柄がテスラ、スクエア、テラドックなのに、バブルを語るのは少し思い込みが激しいように聞こえる。

ダモダラン教授がCNBCで20日の引け後、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメント保有の中小型テック株の下落についてコメントした。
教授は淡々と答えているが、少し話題の進行に違和感を覚えたようだ。
アーク銘柄の下げと市場のバブルを関係づけて論じるべきではないと釘を刺している。
インドの賢人は静かに冷酷に相手を斬って捨てる。

最近の金融株の好調について尋ねられると、ダモダラン教授はここでも変化球で返している。
金融株そのものというより現在の市場環境を垣間見せるコメントだ。

「あなたが金融株が割高と主張したいなら私は耳を貸すが、もしも金融株が割高なら、市場もまた割高ということになる。
なぜなら、市場を押し上げているのは、低いリスクフリー金利から生まれた期待リターンの低い環境だからだ。」

ダモダラン教授の言葉は慎重だ。
軽々しくバブルという言葉を使わない。
それもそのはず。
教授は先日、1日時点のS&P 500の理論価格を公表したが、市場価格はそれを大きく上回っているとはいえない水準だった。
この結果はバブルとは程遠いものだ。
ただし、理論価格を大きく変えうる変数があり、その際たるものが金利(リスクフリー金利の代用とされる長期金利)だ。
長期金利が上昇すれば期待するリターン、つまり投資家が要求するリターンも上昇し、理論価格は低下する。

もしもその環境が変わるなら、全面的に多くのリプライシングが起こり、バリュー株もグロース株もテック株も金融株も打撃を受ける。
その大虐殺では誰も安全ではいられない。

この出演の頃、NASDAQの下落幅はいわゆる《調整》とみなされる10%を超えた。

ダモダラン教授は理論価格計算の際、長期金利が今後5年で2.5%へ上昇すると仮定している。
この日はもう少し早い展開を想定して株価へのインパクトを語っている。

私は(長期)金利が2.5-3.0%に上昇するとして、少なくとも市場全体でさらに5-10%の調整があると見ている。
価値の所在が遠い将来にあるテック企業で大きな調整となろう。・・・
全面的に打撃を受けるだろうが、グロースで大きくなる。
それがテック企業なら、打撃は最大になろう。


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