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キャリア4度目のバブルでの投資推奨:ジェレミー・グランサム
2020年6月19日

過去3度のバブルを予想し的中してきたGMOのジェレミー・グランサム氏が、ついに現在をバブルの進行中と話し出した。


私は本当に驚いている。
底値からのスピード、程度、ほぼ中断なしに上げたこと、これは先例のない上昇だ。
史上最速で、否定しようのない経済問題の真っ最中に起こった唯一の例だ。

グランサム氏がCNBCで、3月23日の底値からあっという間に一本調子に回復した株式市場を振り返った。

グランサム氏は、この異例の上昇の要因を解説する。

  • フラストレーションの溜まった個人の心理的要因。
  • FRBの通貨増発。
  • 停滞の中で配られたマネーが市場へ向かった。
  • ダウンサイドが無視された。

グランサム氏は、最近市場に参入して相場を押し上げた個人投資家についてコメントしている。

「もしも彼らがうまく売り抜けてお金を貯金箱に戻すなら拍手喝采する。
そう祈るし、これまではうまくやっている。」

バブルの研究家は皮肉を言うでもなく、個人投資家がうまくやることを祈っているようだ。
グランサム氏の主たる関心は個人投資家でなく、自分のミスにあるようだ。

こうしたことが起こるのは・・・通常バブルの兆候だ。
・・・サイクル終期のバブルを私たちは見逃したんだ。

バブルの研究家は、現在の状況を「純正」、「クレイジー」と表現した。
プロたちは、コロナ・ショックの中で《最後のひと上げ》に乗ることができなかったようだ。
最後のひと上げは、サイクル終期に中央銀行が景気後退を恐れて金融緩和を行うことで起こる。
通常は、インフレ退治のための金融引き締めにより景気後退懸念が高まるために、金融緩和に引き返す。
今回は、コロナ・ショックによる景気後退のために、金融緩和が加速した。
しかも、前例のないスピードと規模で、かつ、前例のない財政政策をともなっている。

バブルの研究家は、バブルが進行中との確信を固めつつある。

これが私の投資キャリアの中で4度目の純正バブルになりつつあるとの確信が急速に高まっている。
大きなバブルは長く続き多くの痛みを及ぼしうる。
少なくとも今その中にあると思う。
大きな経済・金融上の不確実性の中でのバブルに参加する度胸は大したものだ。

グランサム氏は資産クラス別のバリュエーションにコメントし、バブルに乗らないよう個人投資家に警告している。

  • 米国株: すべて売却すべき。資力があるならショートも。
    「極めて短期間で大儲けできるかもしれないが、薄い氷の上を滑っていることを自覚すべきだ。
    それはヘッジ・ファンド、本当のプロなどの仕事だ。」
  • 他の先進国株: 安くはないが、法外ではない。
  • 新興国市場株: 割安、かつ過去との比較でも安い。

グランサム氏は、投資を始めたばかりの若い投資家にメッセージを述べている。

米国株は100%売却し、新興国市場を買い、数年間放っておけ。
そうすれば、どうやって投資のプロなどをアウトパフォームできたか、孫に話す物語ができるだろう。


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