海外経済 投資

キャリア4回目の確信ある予想:モハメド・エラリアン
2021年7月26日

アリアンツ経済顧問のモハメド・エラリアン氏が、相当な確信を持ってインフレを予想し、FRBがテーパリングを進めざるをえなくなると話している。


FRBは、問題が総需要不足だったパンデミック前に完全に意味をなした枠組みに囚われている。
その枠組みは、問題が供給側にある今日、ほとんど意味をなさない。
世界は変わったんだ。

エラリアン氏がBloombergで、FRBの金融緩和を批判した。
米経済は再開とともに急回復し過熱状態にあり、問題の本質は需要不足とはほど遠い。
その中で資産買入れを継続することがインフレを引き起こし、将来の経済・市場を逆に不安定化させるとの主張だ。

エラリアン氏は、今後、FRBがインフレについて見方を改めることになると予想する。
インフレが一過性と言い続けるのが難しくなり、緩やかなテーパリングに着手するだろうという。

これまで私のキャリアで、私は相当な確信をもって3つのことを予想した。
これが4つ目になる。

2009年に《ニューノーマル》の概念を提唱したエラリアン氏は、自身のキャリアで最も確信を持って行った3つの予想と同様の確信を持って、インフレを予想していると言い切った。
過去の3つの予想とは:

  • 1999年アルゼンチンのデフォルト予想(2001年に実現)
  • 2002年ブラジルがデフォルトをしないとの予想
  • リーマン危機後にニューノーマルがやってくるとの予想

いずれも議論の多かった、インパクトの大きな予想だ。

「何かについて確かだと感じると強調しておくが、これが確かだと感じる。
今回のインフレの推移はここ数十年のものとは異なっている。」

かつて世界最大の債券ファンドPIMCOを率いた投資家が、インフレを予想している。
しかし、最近の金利低下はそれと反するようにも見える。
エラリアン氏は解説する。

もしも私が他人のお金を投資していたなら、毎月1,200億ドルの証券買入れがなされている事実を重視していただろう。
誰が大口の買い手かは本当に重要な点で、この買い手(FRB)は価格に無頓着だ。・・・
流動性の波を重視するだろう。
だから、市場がやっていることは理解できる。
私が心配するのは、FRBが経済のために善かれと思いやっていることだ。


-海外経済, 投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。