投資

キャリア初期にやらかした大失敗:ジム・ロジャーズ
2021年3月2日

ジム・ロジャーズ氏が、自身がキャリアの初期に犯した大きな失敗について語り、若い世代にアドバイスを送っている。


ああ、たくさんミスをしてきた。
私の最初の結婚のことしか知らないの?
ひどい失敗だった。・・・
ミスは自然に正されることがあるが、私の最初の結婚も自然に正された。

ロジャーズ氏が英ケンブリッジ大学The Marshall Societyのインタビューで、投資におけるミスの経験を尋ねられ、十八番の親父ギャグで答えた。
おそらく誰もたいして受けていないこの冗談をロジャーズ氏はしばしば用いる。
ひとしきり語った後、今度はとてもためになる十八番を話し始めた。
同氏のすばらしさが発揮されるのは過去の失敗を語る時であり、以前も何度か紹介した話だが、重複を恐れず紹介しよう。

私は市場が崩壊するとの結論に達し、全財産をプットにつぎ込んだ。
プットとは価格が下がると儲かるオプションだ。
5か月のうちに私の財産は3倍になり、周りのみんなは破産していた。

ロジャーズ氏は、自身が多くのミスを犯してきたと認める。
当たり前だ。
たくさんトライしてきた人はたくさん失敗もするものだ。
その中から、キャリア初期のミスとして紹介したのがこの話であり、この話は成功体験から始まる。
(長く続いた強気相場の中で、私たちの多くも成功体験を抱えている。)
この成功体験で、ロジャーズ氏はこう思ったという:

「『これは簡単だ。
大金持ちになりつつある。
私は新たな金持ちのマーシャル、新たな金持ちのケインズになれる。』
これらケンブリッジの人たちはみんな良い投資家だった。
そうなるはずだった。」

ロジャーズ氏は最初のプットで大儲けし、次には上昇に賭け、再び下落に賭けた。

「市場が上昇するのを待つポジションを反転させたその日、私はあらんかぎりにショートした。
2か月後、私はすべてを失っていた。
1ペニーも残っていなかった。」

ロジャーズ氏はこの失敗について、市場が自分の知識の足りなさを教えてくれた、と振り返っている。
決して同氏が間違っていたわけではなかった。
ショートした企業はその後みんな破綻したというから、ホライズンを除けば方向性は間違っていなかった。
ロジャーズ氏は反省を述べる。

私がショートした株は最終的にはみんな破綻した。
でも、だから何なんだ。
その前に私はすべてを失ったんだから。
私の市場への知識は足りず、軍資金も不十分だった。

この逸話の教訓は何だろう。
驕りへの戒め、タイミングの重要さ、資力の重要さなどだろうか。
さらに、ミスから学ぶことの大切さも重要なポイントだろう。

ロジャーズ氏は、大学生にミスを恐れすぎてはいけないと説いている。

私は最近大学で話をする時には必ず、ミスを犯すことは悪いことではないと言っている。
でも、ミスをするなら早いうちにすることだ。
55歳になってからより25歳のうちに無一文になるほうがましだ。


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