ガンドラック:金利は上昇、株は調整へ

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、夏場の米長期金利上昇と米国株市場の調整を予想した。
米経済のファンダメンタルズは強いとして、テクニカル要因で低下した米長期金利が反転するという予想。


「(債券)利回り上昇局面で株式が調整する可能性が高い。」

ガンドラック氏の月例ウェブキャストでの発言をCNBCが伝えている。
この予想は一部で不安視されている米経済の悪化を念頭に置いたものではなさそうだ。
第1四半期のGDPは予想外の悪化に見えるが、これは一時的なものだという。

「不況の兆しは見えない。
第2四半期のGDPはリバウンド傾向にある。
これまでのところ米10年債よりNasdaqの方が経済について正しい判断をしているようだ。
10年債(価格)はテクニカル要因によって上昇した面が大きいのだろう。」

NASDAQ総合指数(青)と米長期金利(赤)
NASDAQ総合指数(青)と米長期金利(赤)


株が買われ、債券も買われる。
株はリスク・オン、債券はリスク・オフの動きを示しているように見え、どちらの市場が正しいのかは市場関係者の関心事の1つだ。
これまでのところ、ガンドラック氏は株の方がよりファンダメンタルズを示していると考えている。
つまり、ファンダメンタルズは強い、である。

ガンドラック氏はウェブキャスト後のReutersのインタビューでも、10年債利回りが上昇に向かうと話した。

「今は金利リスクを多くとりたくない。
長いデュレーションは敬遠している。」

ガンドラック氏は現在の市場環境の本質を「安全への逃避」ではなく低ボラティリティであると解説した。
市場のボラティリティが低いため、足元では投資家のリスク許容度が高まっているという見方のようだ。
先行きを考えると米経済の腰は強く金利上昇が見込まれ、結果、金利上昇リスクをともなう長期債投資は敬遠するという結論になる。

米ドル相場については、トランプ・ラリーにともなうドル高が自律的に反転したと判断している。

「トレンドには乗っかれだ。
米ドルは2011年の安値から30%超上げた。
これは為替としては大きな動きだ。
トランプ大統領はドル高を望まない。」

その他、ウェブキャストではコモディティについても言及されている:

  • 金はまだ上げると予想され、今あきらめるべきでない
  • 原油をはじめとするコモディティは技術革新により長期的な価格低下傾向にある
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