ガンドラック:米10年債利回り2.63%が株安の始まり

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、2018年の米国株は下げて終わると予想した。
金利が本格的な上昇トレンドに入り、株価に悪影響を与え始めるとの読みだ。


「不況の指標はいずれも不況を示していない。
それが価格に織り込まれているということだ。
だから、2018年のS&P 500指数は初めかなりいい動きをした後で落ちると考えている。」1)

ガンドラック氏が年初のウェブキャストで今年の市場見通しを話した。
S&P 500指数は年初に15%ほど上昇するかもしれないとしたものの、下落を始めるとそれまでの上げをすべて吐き出してしまうという。以下2)
その後も弱含みが予想されるという。
弱気予想の理由は明快だ。
FRBが量的引き締めを開始したからだ。

「米10年債利回りが2.63%を超えれば、上昇が加速し、株式市場は慎重になる。」2)

ガンドラック氏は30年債にも言及している。
米30年債利回りが3.22%を超えれば、債券の強気相場は完全に終わるという。

奇しくもこの日、日銀が超長期債買入れを減額することがテーパリングとの観測を呼び、円金利・円相場が上昇した。
日銀の金融政策正常化観測は世界のマネー供給元の蛇口が締まることを連想させる。
これが、海外の金利まで押し上げることとなった。


債券王ビル・グロス氏は先日、米5年債・10年債利回りの重要な節目としてそれぞれ2.25%、2.45%を挙げた。
この節目超えが「あと数日続くなら、弱気相場が確定的」とコメントしていた。
昨日の同利回りはそれぞれ2.33%、2.55%。
これを受けて、グロス氏は一足先に弱気相場入りを宣言している。

今日、債券の弱気相場が確定した。
25年におよぶ長期トレンド線が米5年債・10年債で破られた。

グロス氏やガンドラック氏ら債券王たちの見方は株式市場の楽観とは真逆のものになっている。
ガンドラック氏はリスク資産の市場についてこう表現する。

「(投資家は)強い米経済成長、強い世界経済の成長、強い企業収益を祝っている。
あちこちに熱狂があり、強気が見られる。」

こうした熱狂の陰で、インフレや金利の上昇の可能性が見過ごされている。
その他の言及は以下のとおり:

  • ユーロ: まだ上昇する可能性。市場はECBがよりタカ派になるとまだ織り込んでいない。
  • ビットコイン: みな安全、匿名、ハッキングされないと考えているが、ガンドラック氏は逆の考え。「自分の保守的なDNAとは真逆」。
  • 今年最良の投資はコモディティ。1)
”出典”
1) https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-01-09/gundlach-says-s-p-500-index-will-have-negative-return-for-2018
2) https://www.reuters.com/article/us-funds-doubleline/doublelines-gundlach-predicts-sp-will-post-negative-return-in-2018-idUSKBN1EY2R2

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