ガンドラック:欧州での信用危機に注意しろ

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、欧州での信用危機の可能性を警告した。
ガンドラック氏は昨晩、米金利が本格的な上昇に転じる可能性に言及していた。


「米10年債とジャンク債が重大な転換点に差し掛かっている。
JNKやHYG(ジャンク債ETFの銘柄コード)のETFは徐々に値動きを小さくして動かなくなった。
50、100、200日移動平均線近くに収束し、勢いを失っている。」

ガンドラック氏は昨日、相次いで欧米債券市場についてツイートした。
ハイ・イールド市場は方向性も値動きも失い、次の大相場を待っているように見える。
この市場は今の状態を続けるのか、それともいずれかの方向に動き始めるのか。
しかし、スプレッドの観点から言えば、拡大・縮小の確率は片方に偏っていそうだ。

「米10年債利回りとJNK ETFの配当利回りのスプレッドは262ベーシスポイントと史上最低。
2007年からデータは始まっている。」


より不気味なのは、多くの人が指摘するユーロ圏のハイ・イールド市場だ。
通貨の違いこそあれ、あまりにも利回りが低下している。

ユーロ圏のジャンク債インデックスのうちBB格のところを見ると、5年もの米国債よりも利回りが小さい。
おそらく、最初にして最後のこととなろう。

ユーロ圏のハイイールド指数の利回り(青)と米5年債利回り(赤)
ユーロ圏のハイイールド指数利回りと米5年債利回り

グラフを見る限り、ユーロ圏のハイ・イールド債と米債の間のスプレッドは、危機の前に縮小し、危機とともに拡大する傾向にあるように見える。
現在の市場の高揚感からするとやや違和感がある話だが、用心はしておくに越したことはない。

「2年弱前にはBB格のユーロ・ジャンク債は米5年債より400ベーシス超も利回りが大きかった。
2011年(欧州債務危機があった年)や信用危機なんてとんでもない。
注意しろ!」


 - 海外経済