ガンドラック:ドル円は200円に向かう

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Barron’s主催の年初のラウンドテーブルの続報(参照:市場のセンチメント債券市場)。
今回は、ジェフリー・ガンドラック氏の株式市場についての見方をクローズアップする。


ガンドラック氏が米国株について慎重な見方を示したとBarron’sが伝えている。
米投資家が米国株を買い進む中、ガンドラック氏はコンセンサスとは異なる考えなのだという。

「米市場は過去5年間、新興国市場を大幅にアウトパフォームしてきた。
今、これが逆転しつつあるように見える。」

まるでジム・ロジャーズ氏やマーク・ファーバー氏のような語り口ではないか。
米国株が最高値を試し続ける中、さすがに逆張りを考える人が増えつつあるのかもしれない。
ガンドラック氏は、米国株が大きく売られるとは考えていないものの、今は分散投資を考えるべきと説いている。
ただし、今回の分散投資は世に溢れる推奨とは意味が異なり、やや後ろ向きなものになる。

「新興国市場・欧州市場が大きくアウトパフォームすると、その恩恵を取り込むために分散投資しろと説かれることが多い。
しかし、今回は真逆だ: アンダーパフォームしたものを買え。」

投資家が米国への配分を減らし、国外市場への配分を増やすよう勧めている。
具体的には、人口動態の優位性から、長期投資としてのインドが有望と語っている。

そして、日本株がもう一つのお気に入りであると明かした。
ガンドラック氏は、昨年の第3四半期だけで1,630億ドルに上った3つの「自動的な買い」を挙げる:
・年金
・日銀のETF買い
・自社株買い

「これら買い手は年間、時価総額全体の5%超もの株式を買い入れている。
さらに、これまで広く株式に投資してこなかった層からの買いもありうる。」

企業収益ではなく人為的な需給要因が買いの理由の一番手に出てくるところに脆弱さが感じられる。
人為的な要因は人為的に反転しうる。
さらに、ガンドラック氏の推奨銘柄が気持ちを暗くさせる。
外国人が大好きな、為替ヘッジ付日本株ETFである。

「これはドル建てだ。
日本への投資を有望と考えるには、現在1ドル117円にある円相場が大幅に円安になると見ることが前提となる。
長期的には、ドル円は200円に向かう。
日本経済は世界の経済成長に大きな割合を占めるようになろう。」

ガンドラック氏の前提は、日本株の(円建てでの)上昇と円安の両方からリターンを取ろうというもの。
日本人が日本株を買っただけでは、ガンドラック氏のポジションと等価とはならない。
ドル円200円とは7割ほどの円安だ。
円安はいつかは物価に反映される。
ちょっとやそっとの株高では割が合わない。