ガンドラック:もはやゼロ金利ではない

新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、米債券・株式市場の見通しについて語っている。
すぐに大崩れするとは言わないものの、両市場ともに悪い材料の存在を指摘している。


「(長短スプレッドの)過去40年間の平均は75bpだ。
現在は55bp程度をうろうろしており、過去の平均と同水準と言うべきだろう。
・・・
今はまだ青信号で、今後6-9か月のうちに不況は予想されない。」


Jeffrey Gundlach: Fed is willing to let economy grow faster from CNBC.

ガンドラック氏はCNBCのインタビューで、市場を脅かしているイールド・カーブのフラット化についてコメントした。
現状の長短スプレッドは、歴史的水準から見て心配するほど高いとは言えないという。
したがって、6-9か月というホライズンの中では不況は訪れないだろうと言う。

米10年-2年スプレッド
米10年-2年スプレッド


ただし、ガンドラック氏は諸手を挙げて安心しているわけではない。
最近の長短スプレッドの圧縮は、むしろ注意を要する動きだと言う。

イールド・カーブがこのように急激に一本調子にフラット化を見せた時は、通常下げ止まらない。
50bpを割り込んでくればイールド・カーブは黄色信号だ。

今後もスプレッド圧縮のペースが下がらなければ、黄色信号は近い。
その是非は長期金利にかかってこよう。
FRBは来年75bp程度(おそらく3回)の利上げを予想しており、それが実現するなら、短期側の上昇幅は十分すぎることになる。
上げ渋っている長期金利が経済成長等に引っ張られて、追い着きつつある短期金利から逃げ切ることができるか、それが黄色信号の回避の可否を決める。

ガンドラック氏は、米国株市場にも慎重な意見を述べている。

「株式のバリュエーションは高いが、高い水準にとどまる可能性もある。」

必ずしも株価が下落するとは言わないものの、その素地は出来上がりつつあるという。
それは、PERをここまで押し上げた理由にある。

「金利はもはやゼロではない。
1年LIBORは2%、3か月LIBORは1.5%だ。
ゼロ/低金利が高PERを正当化する根拠だったのだから、金利上昇がPERを割高にしていくだろう。」


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