ガンドラックが薦める新興国ETF

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新債券王ことDoubleline CapitalのJeffrey Gundlach氏が、経済、債券・株式市場について語った。
広範なテーマを論じ、買ってはいけない商品、検討すべき商品を列挙している。

「世界経済の同時拡大というナラティブ(≒ストーリー)が存在し、それは正しい。」


ガンドラック氏があるコンファレンスで、景気拡大はしばらく続くとの見方を示したとAdvisor Perspectivesが伝えている。
テクニカル指標、景気先行指標、長短スプレッドなどいずれを見ても、少なくとも今後6か月は景気後退は考えにくいという。
しかし、当面の経済がいいから市場も大丈夫というものではない。
一般論で言えば、好景気は金融引き締めを呼び、まず債券市場に打撃を与え、次に株式市場にヒットする。
債券市場にはいくつも金利上昇のきっかけが見えてきている。

金利上昇の引き金は?

ガンドラック氏は、欧州債券市場が米債券市場に及ぼす影響を説明する。
独10年債はECBにより実質的に0.5%のところにペッグされている。
低利回りを嫌った欧州マネーが米10年債に向かい、米長期金利を抑え込んでいる。
この仕組みが崩れれば、米長期金利は動き出すとガンドラック氏は言う。

「独10年債が50bpを超え上離れし始めたら、物事は変わる。
50bpを超えたら1週間で100bpになり、米10年債も上離れする。」


米下院を通過した共和党減税案もきっかけとなりうる。
共和党が実施しようという減税には財源がともなわず、ガンドラック氏は政府債務対GDP比率の拡大が債券市場に影響を与えるという。

「財政赤字が拡大しており、今後数年加速する。
減税となればさらに増幅し、債券には逆風だ。」

経済が回復すれば金利も上がる

経済成長もまた本質的な金利上昇要因だ。
ガンドラック氏は、名目GDP成長率の7年移動平均と米10年債利回りには連動制が高いとし、現状の名目GDPにふさわしい米10年債利回りは4.1%だと言う。

「名目GDPが上がれば、それが利回りを引き上げる。」

さらに、コモディティの動きも懸念材料になりうる。
出遅れてきたコモディティ相場も、今では株と同じぐらいの値ごろ感になっているという。
にもかかわらず、世界経済の同時拡大がまだしばらく続くとすれば、それが終わるまで買えるものもあるという。

「コモディティは陰で上昇を始めている。
今のうちに少し、特に銅などの工業品を買ってもいいかもしれない。」

これは、決して喜ぶべき予想ではない。
ガンドラック氏は、1970年以降の景気後退期について、その前にコモディティが上昇していたと指摘した。

「コモディティは今後12か月で最もいいパフォーマンスを上げる可能性があり、それが不況の引き金となりうる。」

(次ページ: FAANGSは狂気)

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