カール・アイカーン:熱狂の後は調整が訪れる

アクティビスト投資家カール・アイカーン氏は、現状の市場環境に対する戸惑いを隠さない。
今の高値はバブルのようでもあるが、根拠がないわけでもないからだ。


企業収益が改善するにしても、現在の状況は熱狂の状態に入ったのだと思う。
いくらか『根拠なき熱狂』が存在している。

アイカーン氏がCNBCで「根拠なき熱狂」という言葉を使った。
しかし、その後すぐその表現を撤回している。
「根拠なき熱狂」と言うより「ちょっとした熱狂」の方が当たっているのだという。


Carl Icahn: Markets are in a euphoric state from CNBC.

アイカーン氏は以前から米国株の割高感を指摘してきた。
しかし、そう語った後にも米国株は史上最高値を試し続けている。
この上昇は決して誤った群集心理とも言い切れない。
なぜなら「根拠なき熱狂」ではなく、いくつか「根拠」が挙げられるからだ。


「そう言いながらも、減税に向けて進捗したり、新興国市場が好調だったり、市場には極めて強力な支えがあることも認めなければならない。
言い換えれば、市場は急上昇しており、大きな調整があるかもしれないが、それが狂気の沙汰とは言えない。」

人々の認知が歪んでいる可能性は否定できないが、確かにいくつも好材料が存在している。
ゴルディロックスはその好例。
そのインプリケーションは力強い。

「これほど大きな力・モメンタムが起こるとは驚くばかりだ。」

アイカーン氏は戸惑いを隠さない。
大統領選ではトランプ陣営で中心的な役割を担った。
当日、勝利が濃厚になると陣営の会場を離れ、オフィスに戻ってポジションの調整をしたと伝えられた。
トランプ勝利で市場が下落するとの下馬評が誤りであることをとうの昔から見抜いていた人だ。
その人が今、慎重派に転じている。

「こうしたことがあると調整が起こるものだ。
みんな用心しなければいけない。
明らかなのは、すべての人がそれをきちんと理解できていないということだ。」


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