投資

カタストロフィで大金持ちに:ジム・ロジャーズ

ジム・ロジャーズ氏が、経済に対して厳しい見通しを述べる中、個々人が生き残る道は残っていると話している。


貨幣の価値が貶められる時、ハード資産が保険になる。
これは意見ではなく、単純な事実だ。
これがまた起こると予想している。

ジム・ロジャーズ氏がPeak Prosperityのインタビューで話した。
世界の経済・政治について暗い見通しを持つ同氏だが、投資家にはその中でもやりようがあると述べている。
その1つが金・銀などの実物資産だ。
こうした資産がインフレ昂進のなかで保険として役立つことは理屈ではなく経験が示しているという。

「銀は最高値から60%下げた。
マイクロソフトは最高値から60%下げていない。・・・
砂糖は最高値から80%下げている。・・・
Appleが毎日上げている中でも、実物資産では酷く下げたものがたくさんある。」

市場には数年前からすでにバブルの疑いを持つ人も少なくなかった。
コロナ・ショック後、前例のない規模の流動性供給が行われると、多くの人が現状をバブルと疑いながら、それでも買いを入れている。
バブルに乗ろうという投資家はそれでもよいが、割高な資産には投資しない投資家はどうすればよいのか。

「債券は・・・深刻なバブルにあり、金利がこんなに低かったことは歴史上なかった。
バブルがあるのに、大きく下げた資産もある。
世界を見渡す限り、コモディティ、特に農産物コモディティが最も下げている資産クラスだ。」

暗に逆張りを奨めているわけだ。
この前向きな考えは、従来ロジャーズ氏が予想してきた「人生最悪の弱気相場」とかなり異なる印象のものだ。
実際、債務増大・貨幣増発がもたらすであろうインフレと弱気相場の風景を、同氏は次のように予想している。

インフレが昂進するまで、デット・オーバーハングが続くことになる。
これは多くの人の人生を荒廃させる。

デット・オーバーハングとは、経済や経済主体において債務が過多となることで過少投資など様々な問題が起こり、回復・成長が阻害される現象だ。
インフレが債務の正味の価値を十分に減らすまで、デット・オーバーハング等により経済は低迷する。
(もちろん、債務の保有者はその間、投資価値を失うことになる。)
経済低迷の中でインフレを許容することになり、国民生活は打撃を受ける。
なるほどロジャーズ氏らしい、理論的、悲観的な見通しだ。

一方、ロジャーズ氏は、そうした困難の中でも、正しい選択をした人はとても裕福になれるとし、自分もそうありたいと話している。

多くの人はそこで巨万の富を築くだろう。
1920年代初めのドイツではインフレが昂進し多くの人の生活が荒廃した。
一方で、株や不動産を買った賢い人たちは1920年代初めのドイツでカタストロフィからとてもとても金持ちになって抜け出したんだ。


-投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。