カイル・バス

カイル・バス:トランプは油、中国は火種

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Hayman Capital ManagementのKyle Bass氏が、トランポノミクスについてコメントした。
トランプの政策が米経済を刺激するとした一方、国外経済には不利に働くとし、中国経済のリスクが高まったと話した。


バス氏はBloomgergとのインタビューで、トランポノミクスについて語った。
法人減税、レパトリ減税などの施策の景気刺激効果は極めて大きいという。
特にレパトリ減税を念頭に、「米国に有利、外国には少し不利」と評価した。

バス氏はドイツについて、実質金利が歴史上最低水準にあり、インフレが急上昇している現状を紹介した。
独国債の動きはまだ始まったばかりとし、インフレへの対処のためにECBがテイパリングに動くのは時間の問題と話した。

目下、中国のショートを手掛けているバス氏は、米中間の通商が「自由貿易と45%関税の間のどこかで決着する」と語る。
一方で、中国経済のリスクは高まっていると指摘。
トランプ大統領はくすぶり続ける中国に降りかかるガソリンのようなものとバス氏は表現した。

「中国の銀行システムは危うい形で成り立っている。
中国が新興国経済の牽引役、世界経済の牽引役という考えは幻覚であり、誤謬とも言える。
・・・
中国は危ういシステムを作り上げ、それをリストラする必要に迫られている。
トランプが当選した時、まさにその時が来たのだ。」

バス氏は、典型的な反対意見を紹介、反論する。
共産党独裁で、資金調達が国内からのみの中国なら、どんなリストラでも成功させるはずとの反対意見だ。

「過去18か月、中国内の信用は6.5兆ドルも増えた。
一方、貯蓄は3兆ドル増。
信用が指数関数的に拡大している。」

糸が切れたように見える信用拡大の実態をを挙げ、リスクが大きく、制御もできていない現状を説明した。
中国は人民元を世界の準備通貨にしたがっているが、巨額の資金流出に見舞われている通貨がなれるはずがないと話した。