カイル・バス

カイル・バス:パッシブ運用へのシフトの本当の意味

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2007-08年の住宅バブル崩壊を言い当て脚光を浴びたHayman Capital ManagementのKyle Bass氏が、不気味なまでに順調な市場について警戒している。
時期こそ予想しないものの、バス氏の予想には少なくとも一面の真実を含む単純明快な論理が込められている。


もしも株式市場が4-5%下落したら、ベルトを締めた方がいい。
かなり面白いエア・ポケットが待っているだろうからだ。
投資家にはそれに対する備えが足りないと思う。

バス氏はReal Visionのインタビューで、投資家が無防備に高値を追っていると警告した。
いつ起こるかは予想できないとしながら、まず4-5%の調整が起こり、それがすぐに10-15%の下落に発展するという。

低ボラティリティは続かない

歴史的低水準にあるボラティリティについては、2つの観点から話している。
地政学と金融である。
地政学については極めてわかりやすい説明をした。

「(米中朝)3か国のトップ3人はみな自国を偉大な国にしようとしている。
地政学的にこれは現実のリスクだ。」

金融面については主要4中央銀行で進むであろう緩和から引き締めへのスタンス変化を警戒している。

「2016年の0.5兆ドルの緩和から2018年には1兆ドルの引き締めになることをよくよく考えるべきだ。
ECBがテーパリングを進めれば、1兆ドルはもっと大きくなる。
そうなれば、様々な資産市場に深い影響を及ぼす。
2年間の間に資本流出で1.5兆ドルの変化があれば、ボラティリティにも深い影響を及ぼす。」

(次ページ: 素人のリスク・テイクが増えている)