エラリアン:雇用統計は悪くないが・・・

独Allianz首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、7日発表の米雇用統計についてコメントした。
統計自体は堅調としながらも、国外要因への不安からFRBは来年の利上げについて再考を迫られるだろうとした。


私は市場の下落は米国外から米国への跳ね返りによるものだと思う。
今日の雇用統計は堅調な米経済を示している。
いくつかの指標は予想より軟化しているが、3.1%の時給上昇や3か月平均で170千人の雇用創出を見れば、かなりいい統計だ。

エラリアン氏がBloombergで話した。
7日に米労働省が発表した11月の米雇用統計は

  • 非農業部門雇用者数:155千人増(市場予想は198-200千人増)
  • 平均時給:前年比3.1%増(予想どおり)
  • 失業率:3.7%(前月から横ばい)

これを受けて同日のS&P 500指数は2.33%下落の2,633.08で引けた。


エラリアン氏は従前から米経済について強気の見方を継続している。
それは、10月からの市場の混乱を経ても変わっていない。
だから、市場が下落しても、その原因は国内ではなく国外という見方になる。
エラリアン氏は、米国以外の経済が変化し、鈍化しているという。
米国が変調を来すかは、そこからの跳ね返りがどの程度あるかによるのだという。

「FRBは12月に利上げをし・・・来年については再検討するだろう。
市場の見方に近づけるが、完全にそこまで行くのではなく、その方向にドット・チャートを変えるだろう。」

エラリアン氏はこれまで、FRBが発してきたシグナルを下方修正することは難しいとの立場に立っていた。
しかし、先物市場の方はさっさと見方を変化させ、来年の利上げ回数の織り込みを1-2回まで低下させている。
一方、9月のFOMCのドット・チャートでは来年おおむね3回の利上げが予想されていた。
今回エラリアン氏は、市場の見方の方にFRBが寄せてくると予想しており、従来のペース継続の見方を覆したことになる。


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