エラリアン:米減税と債券市場

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、金融政策にかかわるリスクについて語っている。
あわせて米減税が債券市場に及ぼす影響を解説している。


中央銀行という観点からの最大のリスクは、金融システムにとって重要な4つの中央銀行が(金融緩和の)アクセルから足を外した時に何が起こるか予想がつかないことだ。

エラリアン氏がETF.comのインタビューで話している。
大規模な量的緩和からの金融政策正常化は前例のない仕事だ。
しかも、これはFRBだけの話ではない。
FRBだけならこれまで「美しい正常化」を進めてきたし、今後も可能かもしれない。
FRBの引き締め分をECBや日銀の緩和が肩代わりしてくれているからだ。


しかし、ECB・日銀・中国人民銀行でも着手すればどうなるのか。
量的緩和に効果があったとするなら、その巻き戻しには逆効果があると考えるのが自然だ。
エラリアン氏はそこにリスクを感じている。

トランプ大統領・米共和党が減税法案を成立させたのは、金融政策正常化にとって絶好の支援材料だ。
減税は金融引き締めの逆風を打ち消すように働いてくれるだろう。
しかし、エラリアン氏は、財源なき減税にはそれ自体に副作用が存在するという:

  • 非営利の買い手が購入を減らす
  • 経済成長が加速
  • 財政赤字拡大

いずれも金利上昇要因になってしまう。
エラリアン氏はこう指摘しつつも、その効果の程度は市場に混乱を来たすほどではないと付け加えた。

エラリアン氏は、今後の債券市場を占う上で次の3つに注目しているという:

  • 世界経済の同時拡大の強さ
  • 欧米の次の一手
  • ECB・日銀の動向

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