エラリアン:税制の詳細なくしては市場は維持できない

Share

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、トランプ大統領の税制改正案に注文を付けた。
市場は減税を先食いしており、実行までの詳細なしでは期待外れの結果を招きかねないという。


「一番重要なのは、いつ詳細が得られるのかだ。
税制改正案そのものだけでなく、どう議会を通すかまで必要だ。
市場は、単なる概略だけに反応して大きく上げてきた。
この市場を持続させるには、実行の詳細が必要だ。」

エラリアン氏は発表された大統領の税制改正案を高くは買っていないようだ。
たった1枚の紙に書かれた税制改正案はあまりにも詳細に欠けていたからだ。
しかも、法案提出権を持たない大統領には、税制改正を自ら進める権能はない。
エラリアン氏は、税制改正に長い時間がかかると示唆する。
すべての層で減税するのでなければ、税制改正のメリット・デメリットには濃淡が出る。
法案の作成のためのスタッフは足りず、議会通過のための関係構築も進んでいない。

「勝者と弱者がいるということは、政治的争いになるということ。
だから、議会だけではなく、国民を説得しなければいけない。」


エラリアン氏によれば、年内実施のためには「数週間の内に詳細が明らかに」なる必要があると言うが、現実味はいかほどだろう。
それでもエラリアン氏は税制改正に期待をかける。
税制のわかりやすさ・透明性の向上は経済成長を後押しし、ほとんどの人が恩恵を受けるだろうという。

一方で、経済成長への寄与については決定打にはならないとし、規制緩和・インフラ支出・生産性向上の必要性を主張した。
さらに、米国が内向きにならないよう釘を刺すことも忘れなかった。

「3%成長を近時に達成することと3%成長を維持することとは別物だ。
そのためには海外を助けなければならない。
欧州で起こっていることは米国にとっても重要なことだ。」

Share