エラリアン:朝鮮半島の緊張は円高要因

Share

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が、朝鮮半島の緊張とドル円相場について語っている。
朝鮮半島で緊張が高まれば円安ドル高の要因となり、日銀もそれを容認するだろうという。


「あなたの質問で想定している地政学的緊張の高まりが招くのは、経済・金融・テクニカルな理由によるドル円の上昇だろう。
そうしたシナリオでは、それはたくさんの中の1つであるが、日銀は(円安の)動きを強く押し戻す手段をとるのではなく、円安を許容するだろう。」

エラリアン氏はReutersのインタビューで、朝鮮半島の緊張が高まった場合の為替相場への影響をたずねられこう答えた。
朝鮮半島での有事については意見が2つに割れている。
日本円が調達通貨であることにはかわりがないため、リスク・オフやレパトリが起こり円高に振れるという意見。
日本が緊張の当事者となる可能性が無視できず、日本への投資が海外に逃避し円安に振れるという意見。
エラリアン氏は後者に1票を入れたようだ。

FRB利上げについて、エラリアン氏は、今年合計3回、年内あと2回の利上げを見込んでいるという。
一方、バランスシートの正常化は利上げを十分進めてから始めるべきとし、FRB高官の相次ぐ強気発言より慎重なスタンスだ。
利上げについては市場よりタカ派的、バランスシートについてはFRBよりハト派的といった具合だ。
エラリアン氏は、量的緩和の巻き戻しがいかに困難かを感じさせる発言をしている。


「忘れてはいけない。
これは海図なき領域だ。
いくつも不確実性があり、とりわけ注意深く進め用意周到に実行することが重要だ。」

また、エラリアン氏は、先行きの不透明性の大きな原因となっている世界中でのポピュリズムの嵐について過ぎ去ったわけではないと警告している。

「反エスタブリッシュ現象はまだ続いている。
エマニュエル・マクロンが主流政党に反対する選挙運動をしたことを忘れてはいけない。
実際、彼は政党をもたず、ただ『運動』をもっているだけだ。
今私たちが目撃しているのは、あまりにも長い年月、包括的な成長が低く不十分であったことの累積的な効果なのだ。」

Share