エラリアン:押し目買いが儲からなくなるとき

Share

独Allianz首席経済アドバイザーMohamed El-Erian氏が先週の米市場を振り返り、行動ファイナンスの教材のようだったと書いている。
市場の押し目買いの条件反射は依然続いている。


この市場の態度は行動ファイナンス専門の学生にはなじみのものだ。
投資家の振る舞いに影響を及ぼす神経科学や心理学の要素にかかわるものであり、脳の快楽に対応する領域に刺激が得たくてリスクに対して過度に楽観的評価を下すものだ。
しかし、これは突然の変化に対して脆弱な態度であり、特に不確実なことが極めて不利な結果となる場合はなおさらだ。

エラリアン氏はBloombergへの寄稿で、市場の条件反射的な押し目買いについて書いている。
市場は極端なリスク・イベントには後ずさりするものの、リスクが和らぐ、または、感覚が和らぐにつれ再び買いが優勢になる。
投資家は、何かあれば結局は中央銀行が助けてくれると見透かしているのだ。
さらに、企業が保有するキャッシュは株主還元や買収で市場に還流し、世界経済は上向いている。
こうして楽観的な市場がつくられていく。


「実際、近年こうした信仰は、原因によらず、押し目買いを繰り返した投資家に厚いリターンをもたらしてきた。」

その意味で投資家たちはうまくやってきたのだ。
コストは中央銀行が立て替えているのかもしれないが、とにかく押し目買いの投資家は儲けてきたのだ。
しかし、この戦略も永遠には続かない。
エラリアン氏は、その時を生き残るためには次の2つのうち少なくとも1つが実現する必要があるという:

  • 現在の資産価格を正当化するようなファンダメンタルズの改善
  • 最終的な現実的価格への収れんの中で投資家が十分な俊敏さ・柔軟性を持つこと

多くの投資家にとっては前者がハッピー・エンド、後者がバッド・エンドとなるだろう。

Share