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ウォーレン・バフェットの聴き方:ジェレミー・シーゲル
2020年5月8日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、週次のウェブキャストで先週のバークシャー・ハザウェイ年次総会でのウォーレン・バフェット氏の発言を読み解いた。


「財務省は(第2四半期)一四半期だけで3兆ドルもの借金をする見通しだ。
GDPの15%に相当する。
第2次世界大戦中の総借入よりも大きい。
過去最高の6倍だ。」

シーゲル教授がウィズダムツリーでのウェブキャストで、米政府の債務拡大を心配している。
トランプ政権は2017年に大規模な減税、コロナ・ショックで大規模な財政出動を行い、その財源を借金に求めている。

誰が(国債を)買うんだ?
FRBだ。
FRBがお金を刷って生み出すんだ。
これが将来何も引き起こさないなんて言えない。

以下、ウェブキャストでの注目の論点:

債務膨張

第2四半期のうちに3兆ドルを借り入れ、これは過去最高の6倍。
今回は単なる量的緩和ではなく、マネーが人々の手に出ていく点が異なる。
債務拡大と通貨増発は再開後の経済を過熱させ「4、5%、それ以上のインフレ」をもたらす。
40年の債券の強気相場は終わり、穏やかなインフレで株式は恩恵を受ける。

FRB財務

FRB保有の米国債利回りはまだそれほど低くなく、当面心配は要らない。
最終的には準備預金への付利が市場金利に連動しないような体制になる。
(つまり、その差は市中銀行の負担となる。)

ウィルス

経済再開が始まるなどいい兆しがあり楽観を続けているが「まだまだ早い段階」。

トランプの中国叩き

今のところはブラフ。

バークシャー・ハザウェイ年次総会

彼は悲観的だった。
事実は、FRBが彼の邪魔をしたということだろう。
FRBが介入しなければ、彼がお金をつけていたはずが、FRBが介入した。
それが彼にすれば早すぎたんだ。

シーゲル教授はバークシャー・ハザウェイ年次総会でのウォーレン・バフェット氏の発言から、同氏の最近の投資行動を分析した。
教授は、バークシャーのパフォーマンスが「昨年、過去5年、過去10年」S&P 500をアンダーパフォームしていると指摘。
いくつかの要因を挙げている。
1つ目はバフェット指標。
同指標が国際化の進む米国企業に当てはまらないと指摘した。
同指標から割高と判断すれば、買うべきところで買えない可能性がある。

もう1つは個別銘柄での選択でミスが散見される点。
シーゲル教授は航空株の売却、アップルやIBMへの取り組みなどを挙げている。

私は彼を尊敬している。・・・
彼の判断がいつも間違っているというのではない。・・・
でも『神様、彼は買うか否かを教えてくれる予言者だ』と彼の言葉すべてに頼るべきなのか?
そもそも、彼はマーケット・タイミングの人じゃない。


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