オマハの賢人ウォーレン・バフェット氏が投資に関する読書についてある投資家にアドバイスした内容が聞こえてきた。
「当時ロッカビー氏はオプションの売買に熱中していたが・・・バフェット氏に対し、バフェット氏の師匠であるベンジャミン・グレアムの本がやや時代遅れではないかと尋ねた。」
経営者兼投資家のトレイ・ロッカビー氏が数年前にバフェット氏と交わした会話を明かしたとCNBCが伝えている。
バフェット氏はロッカービー氏に、投資の心理に関する章に集中してグレアムの本を読み直すことを促したという。
グレアムの本として、お馴染みの2冊が名指しされている。
- ベンジャミン・グレアム
『証券分析』 - ベンジャミン・グレアム
『賢明なる投資家 – 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法』
やはりグレアムは基本なのだろう。
基本は外せない。
その中で心理面に注目しろというのにも、多くの投資家は賛成するのではないか。
単純な倍率によるバリュー投資が輝きを失ったのはもはやコンセンサスだろう。
しかし、バリュー投資の定義を市場価格と価値の乖離に着目するものとするなら、話は大きく違ってくる。
その乖離を生み出す大きな要因が「心理」である。
さらにロッカビー氏によると、バフェット氏はこう話したという。
バフェット氏は、『アダム・スミス』のペンネームで文筆活動を行った経済評論家、故ジョージ・グッドマンによる2冊の本を読むよう奨めた。
その2冊とは:
『マネー・ゲーム』(1968年、アマゾン)
以前からバフェット氏はこの本を「信じられないほど洞察に富む」と絶賛している。
当時はまだ一般的でなかった、市場をゲームと見るべきとのテーマで書かれている。
『Supermoney』(1972年、アマゾン)
こちらもバフェット氏をはじめとして多くの人が奨める本だ。
ペーパーバック版の表紙にはバフェット氏、ポール・サミュエルソン教授の賛辞が紹介され、ジャック・ボーグル氏が序文を書いている。