ウェルズ・ファーゴのクリス・ハーベイ氏が、やや弱気な2021年予想を語る中で、ローテーションの本格化を強調している。
私たちは顧客に、いくらでもいいからグロースを、と考えないようにし始めるべきと言っている。
バリュエーションを考え始めるよう言っている。
(市場)循環に注目し始めるべきだ。
ハーベイ氏がCNBCで、2021年の米国株市場について10の予想を挙げている。
ハーベイ氏の10の予想は以下の通り:
- テスラがドットコム・バブル時のAOLになる。
「AOLは1998年12月にS&P 500に採用された。・・・
2020年はすべてがはるかに速く起こる。
(ドットコム・バブルで)終わりが始まるのに12か月かかったとすれば、今は6か月だ。」 - テクニカルの良し悪しはどうでもよくなる。
今年は2003年、2009年と似ているが、来年は変化が。
チャートが悪く、逆張りの銘柄が勝ち始める。 - 来月5日のジョージア州決選投票の結果。共和党が上院で多数を維持する。
株式市場にプラス、税制が安定、M&Aや自社株買いにプラス。 - 大型株が平均的な株をアウトパフォーム。
- 「いまいち」の年。
- 暗号資産が好まれる投機対象として復活。
- コロナ疲れやロックダウンで現職議員の再選が不利に。
- S&P 500銘柄の自社株買いが2019年の2倍に。
- 小型株が復活。
- ボラティリティの減衰が鈍化。
全体を通して、一貫した印象のある予想となっている。
ポイントは、夏頃から始まったように見えるローテーションが、経済の再始動等にともない本格化するということだろう。
ポートフォリオに対コロナウィルスのベータの高い銘柄(注:コロナの影響を受けやすい銘柄群)、金融株を入れることを検討し始めるべきだ。
ニュー・エコノミーではなく、オールド・エコノミーだ。