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ウィルスが生み出す投資チャンス:マーク・モビアス
2020年2月4日

新興国市場投資の大ベテラン マーク・モビアス氏が、コロナウィルスについての見通しを述べ、投資のチャンスを語っている。


ここで幸運なのは、ここでの影響はコロナ・ビールだけだからだ。
みんなコロナ・ビール・ウィルスと呼んでいる。

モビアス氏がCNBCで、誰のものともわからないオヤジ・ギャグを披露した。
いつも世界中を飛び回っている同氏は出演のあった先月31日メキシコシティに滞在していた。
そこではコロナ・ビール以外にウィルス騒ぎ(?)はないという。
モビアス氏は今のところラテン・アメリカに影響は及んでいないと話した。

私たちは新興国市場について、どこが打撃を受け、どんな影響があるかを見分けることが重要だ。

モビアス氏によれば、当然ながら最も影響を受けているのが中国で、その次に東南アジアなのだという。
中国からの観光客の恩恵を受けている国々が大きな影響を受けているためだ。
モビアス氏は、震源地の中国が当面弱含みを続けると見ているが、一方で変化も見られるという。
1つはショート・セラーの動向だ。

「興味深いのは、ショート・セラーの動向をみると、一部でショート・ポジションを閉じ利食いし始めている。
まだショートする人は多い。」

弱気一方の見方に少し変化が訪れている可能性を指摘したものだろう。
もう1つの変化は、新興国市場の株価指数がもたらす個別の市場のアンダーシュートだ。

もしも中国が打撃を受けると、他の新興国市場の国々も打撃を受ける。
ETFには新興国市場一般に投資するものが多く、中国のウェイトが大きく、中国がインデックスに影響するからだ。

中国株がインデックスに組み込まれていることで、そのインデックスが低下し、結果、そのインデックスに準拠するETFが売られ、インデックスに含まれる中国以外の市場の株が売られてしまう。
ウィルスによる現実の悪影響が中国で最悪ならば、その他の国の株はアンダーシュートしている可能性がある。
これは、個別の国で投資対象を探すことのできる投資家にはチャンスになりうる。

モビアス氏は、他の識者とは異なり楽観を忘れない。
同氏は、世界的に問題の取り組みが進んでいること、中国自体も解決に本腰を入れていることを挙げ、コロナウィルスの問題が「一時的なもの」であり「考えられているほどは長引かない」と予想した。

残りの新興国市場は間接的に打撃を受けるが、程度は大きくない。
SARS他のウィルスでも同様のことが見られ、1-2か月弱かった後に回復した。
・・・(新興国市場ETFを)物色し始めるのは良いアイデアだ。


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