イーロン・マスクは辞任すべき:デービッド・アインホーン

グリーンライト・キャピタルのデービッド・アインホーン氏が、テスラへの批判を強めている。
テスラの安全確保への姿勢に問題があるとし、イーロン・マスクCEOの辞任を求めている。


テスラが人類を救いたいと思うなら、自社の顧客の安全にもっと注意を払うべきだ。
ウォルマートにテスラの太陽光パネルを修理させるべきでない。

アインホーン氏が23日ツイートした。
ウォルマートが20日テスラを相手に損害賠償を求める訴訟を申し立てたことに関するものだ。
ウォルマートは244の店舗の屋上にテスラ製太陽光パネルを設置していたが、そのうちの7店舗で火災が発生したという。
同社はこの火災がテスラ製品・設置の不備によるものと主張している。
ウォルマートは一部の事故後、太陽光パネルの通電を切るなどの措置をとったが、その後にも発火するケースがあったという。
その後、Amazonの倉庫でも2018年に発火事故があったことが報道され、顧客の心配が募っている。

テスラのイーロン・マスクCEOは訴訟を起こされる直前の18日、太陽光パネル事業立て直しのためにパネルの販売のみでなくレンタルも開始するとツイートしていた。

テスラといえば電気自動車メーカーとして有名だ。
今回問題となっているのは太陽光パネル事業。
決して車載のパネルではない。
もともとはSolarCityという太陽光パネル会社を26億ドルの大金で2016年に買収したものだ。
実は、この買収自体に大きな批判があった。


SolarCityはマスク氏のいとこが創業した会社で、マスク氏も同社株の22%を保有していた。
EBITDAの段階で赤字で、株価下落が続いていたのをテスラが買収した。
当然ながら、上場企業であるテスラによるCEO関係先の救済、利益相反との批判を浴びた。
SolarCity株を有するマスク氏がさらなる株価下落の被害を食い止めた構図とも言えた。
実際、その後も同事業の苦戦は続いていたのだ。
テスラをショートしてきたジム・チャノス氏は、かつてSolarCityを再生可能エネルギーではなく消費者金融の会社と酷評していた。

同じくテスラをショートするアインホーン氏が今、テスラの安全に対する姿勢を問うている。

あと何台の太陽光パネルがまだ欠陥品で発火しうるのか?
テスラは一刻も早くリスクのある建物で暮らし働く人たちに通知すべきだ。
秘密のプロジェクト・タイタンは一線を越えた。
もっと前にリコールすべきだった。
イーロン・マスクは辞任すべきだ。

「プロジェクト・タイタン」とは昨年夏にテスラが極秘に進めた欠陥部品交換作業のプロジェクト名だという。
アインホーン氏は、テスラがリコールをせずこっそり解決を図ろうとしたところを突いているのだ。

太陽光パネル事業はテスラの本業ではないだろう。
だからといって軽視はできない事例だ。
そもそもアインホーン氏によるテスラの安全体制への批判はテスラの本業から始まっていた。
自動運転車開発におけるテスラの安全確保体制に問題があるとし、顧客・ドライバー・自転車・歩行者をモルモットとして使っていると厳しく批判していた。


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