イールドカーブのスティープ化が序章に:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、19日のFOMCの結果公表前にFOX Businessのインタビューを受けている。
FRB金融政策、米景況感、大統領選について語っている。


「ある意味おかしな話だ。
私が子供の頃は、インフレの進展と言えばインフレを押し下げることだった。
今では押し上げることを意味している。
奇妙な話だ。」

ガンドラック氏が、FRBの金融政策について尋ねられ、感慨を語った。
もちろん単なる素朴な感慨ではあるまい。
2%物価目標の意義を理解しつつも、それに手放しで賛成できないところがあるのだろう。

FOMC結果の前の出演でガンドラック氏は19日の利上げ決定はないと予想した。
大方の予想と同様、早ければ7月、9月には確実に利上げがあると予想している。
ガンドラック氏の根拠は、債券市場が先を行っていることだ。
先物市場ではすでに年内2-3回の利下げを織り込んでいる。
市場に変更を強いれば、資産価格のサプライズになりかねない。

「FRBが大統領の批判を浴びているという人がいるが、本当のところは債券市場の批判を浴びているんだ。
債券市場は、過去数か月ではないが数週間にわたって、FRBの政策が大幅に引き締めすぎと示唆してきた。
FRBは無視すべきではない。
債券市場が語っていることに一定の敬意を表すべきだ。」

ガンドラック氏は、今後FRBが利下げに向けてレトリックを変更してくると予想する。
物価目標が達成できていないこと、貿易摩擦の影響が大きいことなどを織り込んでくるという。

ガンドラック氏はFOMC後に、解説のツイートをしている。

「今日のFRBの主なメッセージ:
緩和の議論が強まった。
変化はすぐに訪れるだろう。
もしもそうしないと、出遅れてしまう。」


予想通りの結果だったということだろう。

米経済の景況感については、徐々に景気後退を示す指標が出始めたという。

  • 消費者信頼感: 足元は強いのに先行きが弱い。
  • イールド・カーブ(10年-3か月)の逆転: 12か月後、もしかしたら6か月後の景気後退。
  • シティバンクのインデックス。
  • 消費者支出: 関税解消待ちの可能性。

ガンドラック氏は特にイールド・カーブについて予見性の高い指標として先例を説明している。
FRBが短期金利を引き下げ順イールドになったとしても安心できるものではないという。

皮肉にもFRBは緩和に向いている。
多くの人がFRBの緩和を景気後退に対する保険と考えている。
しかし、過去のパターンでは、イールド・カーブ(10年-3か月)が逆転からスティープ化すれば、それが序章になる。
この場合、かなりの確率で景気後退が同時に起こる。

前回の大統領選で誰よりも早くトランプ大統領誕生を予想・公言したガンドラック氏。
保守系FOXが政治について尋ねないわけはない。
ガンドラック氏は、再選は経済次第としたものの、メイン・シナリオは経済がもって再選されるシナリオとした。
かなりいじわるな勘繰りも披露している。

「大統領は、大統領について陰謀論を唱える人たちが言うように邪悪な賢さを持っているのかもしれない。
実際のところ、大統領は経済を今軟化させ、2020年ちょうど選挙に間に合うように消費者支出を急騰させようとしているのかもしれない。」

ガンドラック氏はサブ・シナリオも語っている。
仮に民主党候補が勝利すれば、減税の撤回など産業界に不利な政策が採られるとし、株式市場は下落するという。
今すぐ市場が下落を始めれば、選挙前に景気後退が来る可能性が高まるという。
債務問題もあるため問題は大きくなり、量的緩和やユニバーサル・ベーシック・インカムなど極端な政策が採用される可能性があると話した。


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