インフレ・スパイラルの足音:ジェフリー・ガンドラック

新債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、素朴な疑問をつぶやいている。
詳しく語られてはいないが、危機感と政府・中央銀行へのきつい皮肉が込められている。


Netflixが購読料を13%超値上げした、

ガンドラック氏が15日ツイートした。
Netflixの値上げが米国で注目されている。
月額8ドルのプランは9ドルに、11ドルのスタンダード・プランは13ドルに、14ドルのプランは16ドルに値上げされた。
これが平均13%超になると言っているのだ。
金額的には小さいが、上げ率は大きく、象徴的な値上げなのかもしれない。

ロサンゼルス統一学区の教員は6.5%の賃上げを求めている、

モノの値段が上がれば、労働者は当然賃上げを求めるが、彼らが求めているのはNetflixの値上げ率の半分でしかない。
しかし、6.5%という数字はかなり大きな幅であり、毎月の雇用統計で私たちが見る数字をはるかに上回る。
12月の平均時給の伸びは前年同月比3.2%だった。
これは、家計がインフレに痛みを感じていることを示唆し、同時に、今後賃上げの圧力が高まることを示している。


私の近所での朝食代が10%超上がった(この数年で初めての値上げ)。
ふうむ・・・

消費者のインフレに対する体感が正しくインフレをデジタルに捉えているとは限らない。
おそらく、消費者とは値上げに対して強い印象を持ってしまいがちなのだろう。
ただ、それでも言えるのは、米国のインフレが物価目標の近傍にある中で、インフレに対して不快感を持ち始めているアメリカ人がいるということだ。
さらには、そのことが、CPIという尺度や2%の物価目標についての不信感を生みかねないということだろう。

米経済に物価目標達成をもたらした決定的な一手はトランプ政権・共和党による財政刺激策だ。
現在の物価水準で金融引締めをためらっているのがFRBである。
マイルドなインフレがマクロ経済にとって望ましいのは事実だろう。
しかし、マイルドであっても、ミクロな消費者にとってはやはり厄介者なのだ。


 - 海外経済 ,