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インフレは高まるが市場は消化できる:バイロン・ウィーン

ブラックストーンのバイロン・ウィーン氏が、上期も終わりに近づいたところで年初の「びっくり10大予想」の進捗をチェックされている。


多くのFRBの側の人たちがインフレは一過性と言っているが、私は異なる意見だ。
たくさんインフレ圧力が存在している。
傭船の逼迫、雇い入れの難しさ、住宅ブームなどすべてが示すのは、年内のどこかで10年債利回りが2%を超え、インフレが上昇するということだ。

ウィーン氏がBloombergで、インフレが一過性ですまない可能性を指摘している。

これは見通しの中のマイナス面の1つだ。
一方で、私はインフレが3%を超えるとは考えておらず、2-3%の間に収まると考えている。
市場はそのインフレを消化できるだろう。

年初のびっくり予想では、米10年債利回り2%、実質利回りがゼロ近傍と予想されていた。
つまり、インフレも2%程度と見ていたのだ。
それが2-3%になったため、やや「マイナス」に触れたと言ったのだろう。
インフレ予想は確かに上振れしたが、ウィーン氏の強気予想は変化ない。

私は、FRBが本当に強硬にならざるをえなくなるほどインフレが進むとは思わない。
FRBは利上げをし金融緩和を止めるだろうが、それでも景気はまだ拡大できるだろう。
だから、10年間、景気拡大が続くかどうかはわからないが、今後数年はFRBが決然とした行動を取らざるをえないところに達することなく成長が続くだろう。

この見方にともない、ウィーン氏は年初4,500とした年内のS&P 500目標株価を据え置いている。
8日の同指数の終値は4,227.26。
あと6.5%の上昇にあたる。
ウィーン氏はこの達成を「かなり確信している」というが、さらに大きく超えるとなると「高い確信があるとは言わない」とニュアンスを伝えている。

ウィーン氏は、過去の大統領選で民主党候補の応援に駆け付けたことがある。
政治的スタンスは中道、場合によって民主党というところだろうか。
バイデン政権が計画しているさらなる財政政策についてコメントを求められると、「議会に神の御加護を!」という言葉で語り始めた。

もしもアメリカン・ジョブズ・プランとアメリカン・ファミリー・プランで満額4兆ドルが経済に注入されれば、財政政策は過剰となり、深刻なインフレ問題を引き起こすだろう。
両政策は縮小されると見ており、その結果、経済は加熱せず、インフレと金利は上昇するが抑制的なものになるだろう。
これが株式市場に有利な環境を生み出す。
だから、バイデンがこれら政策のすべてを実行できないことは悪いニュースではなく良いニュースだ。

時節柄、質問・回答ともに、焦点はやはりインフレに向かいがちだ。
ウィーン氏は、インフレが一過性ではすまないと見ている。
その一方で、インフレが景気や市場を壊すほどとは考えていない。
総じて強気相場継続シナリオの中で個別の資産クラスを予想している:

  • エネルギー: 経済再始動の進展とともに、さらにアウトパフォームが続く。
  • ビットコイン: 好きじゃない。
    「私は、こんなボラティリティの大きなものに投資したくない。
    私が何か売買する場合、業績見通しや株価見通し等について意見を持てるものを売買したい。」
  • : インフレ・ヘッジとしてさらに買われる。
    「だから私は株式をトレードするが、待機資金は金のようなものに置いておく。
    ビットコインは金のようなものではない。」
  • ドル: 経済再始動で米国は望ましい投資先になっている。
    みんなが思うほどは悪くなく、まだ上昇の年で終わる可能性はある。

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