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インフレは明らかに軽視されている:ジェフリー・ガンドラック
2021年8月15日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が、楽観を深めつつある市場とは逆に、インフレや金利上昇への警戒を強めている。


インフレの物差しの話だが、私は持続的に4%超ならば不快なほどの『上昇』と定義する。
現在、2か月連続でCPIのインフレは前年同月比5.4%上昇となっている。
これは、おそらくではなく、明らかに、軽視されている。

ガンドラック氏が12日ツイートした。

米労働省が11日発表した7月のCPIは前年同月比5.4%上昇、コア指数で4.3%上昇だった。
一方、前月比ではそれぞれ0.5%、0.3%の上昇と、前月を下回っている。
これをインフレ鈍化と見て、市場では安心感が漂っている。
ガンドラック氏のツイートは、そうした見方について楽観が過ぎると反論するものだ。

市場がインフレに注視する理由は、第一にFRBの金融政策に影響を及ぼすためだ。
しかし、インフレの高低を最終的に判断するのはFRBでも2%物価目標でもない。
結局は米国民がどう感じるかにある。
高いインフレを上回る賃上げや給付があるなら、国民はおとなしくしているのだろうが、それは少しうますぎる話というべきだ。
賃上げや給付が峠を越せば、ガンドラック氏の定義の「持続的に4%超」よりも低い段階でも国民が騒ぎ出す可能性はある。
それが、政治に波及し、FRBへの圧力になっていく。

一方、インフレが純粋に市場に及ぼす影響といえば、まずは金利だ。
ガンドラック氏は14日、市場の楽観が生み出した一断面を紹介している。

大半の債券利回りが史上最低かその近くにある。
平均残存期間(つまり金利リスク)は史上最高に近い。
主たるベンチマーク(Agg、・・・)は現在デュレーション6.7と、数年前より50%も大きくなった。

米金利低下は、利回りを必要とする債券投資家をイールドカーブの長期側に追いやったようだ。
これは、金利上昇に対する脆弱性を高める効果がある。
もちろんそれは他のリスク資産にとってもリスクを突きつけることになる。


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