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インフレは一過性だが長期では上昇:カイル・バス

ヘイマン・キャピタルのカイル・バス氏が、米インフレについて、短期でインフレ低下、長期でインフレ上昇を予想している。


当初のインフレの爆発が大きかったから、インフレは短期的に低下するだろう。
一過性との(FRBの)コメントは短期的にはそのとおりになるだろう。

バス氏がCNBCで、足元のインフレ急騰がじきに収まり、低下に転ずると予想した。
つまり、比較的短いホライズンでいえば、インフレ上昇は一過性ということだ。

足下のインフレがいったん落ち着くとしても、それでインフレ懸念が収まるわけではないだろう。
パンデミック前から、そしてパンデミック後に講じられた金融・財政刺激策には程度はどうあれリフレ効果があるのだろうし、今後すぐにまき戻すことはありえない。

バス氏は、多くの人が心配するように、米マネーサプライの急増を心配している。

「1980-2010年の米システムにおける幅広いマネーを示すマネーサプライを見てみると、対GDP比50-60%の間で行き来している。
世界金融危機後には対GDP比60、68、69%に上昇した。
今や90%に近づきつつある。」

FRBはお金を発行し(間接的に)政府が発行する国債を買い、政府はそこで得たお金を盛大に使った。
米政府が膨らんだ借金を返すのは容易ではないし、FRBが発行したお金を再吸収するのも難題だ。
いずれも、市場・経済に悪影響が及ぶだろうし、ポピュリズム的世論の中で米政府はその方向を向いていない。

バス氏は、単純な長期的なインフレ見通しを述べている。

つまり、コロナ開始後1年半という米史上最短期間で34%もの幅広いマネーをシステムに送り込んだことになる。
だから、FRBがバランスシートを拡大し続けるなら、私はそう予想しているが、長期的には物価は高止まりし、上昇するだろう。

バス氏はアベノミクス初期、日本国債をショートしたことで有名だ。
為替ヘッジをせずに日本国債をショートした。
しかし、同氏の読みとは反し、円金利は上昇せず、日本国債の価格が下落することはなかった。
一方で、大幅な円安ドル高が進んだことで、このポジションは為替で大きな利益を上げている。


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