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インフレのピークだとしても勝利ではない:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授は、米インフレが仮にピークを打ったとしても、いまだ楽観できない状況にあると話している。


ピークを打って前年比で8.5%は行かないとしても・・・たとえば来月4%、再来月3%、年末で7.9%なら勝利とはいえない。
ピークを打っても、多くのインフレ要因がまだ控えている。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、足元の米インフレについて警戒を続けるべきと話した。
CPIコアの上昇が予想を下回ったのは1つ朗報だったが、PPIコア、輸入物価はとても悪かったと指摘。
今後も、住居費、原油・天然ガスほかコモディティ価格がインフレを押し上げる可能性があるという。

「ピークを打ったかについては、テクニカルなピークはおそらく打ったかもしれない。
でも、それはどれだけ低下するかに比べて重要ではない。
私はそんなに早くは低下しないと読んでいる。」

シーゲル教授は「テクニカル」という言葉の定義を明示しなかったが、実は3月にCPI前年同月比がピークを打つかもしれないという話は多くの人が予想していた。
分子(今年)の話でなく分母(前年)の方が効いてくるベース効果が予想されていたためだ。
このため、最近は前年同月比より前月比が注視されており、3月のCPIコアが前月比でも予想を下回ったことが好感されたのだ。
ただし、それでも前月比0.3%。
物価目標の平均2%と比べて、決して安心できる数字ではない。

シーゲル教授は、このインフレのもと、FOMCが5月に50 bpの利上げに踏み切るだろうという。
教授は従前どおり、FRBはさらに(75 bp利上げなど)金融引き締めを加速させていかざるをえないと予想した。

シーゲル教授は、企業収益・経済について総じて楽観している。
銀行などで収益の悪化が見られる例があるものの、航空業など急回復している分野も見られると話した。

わたしは依然として企業収益が良いと予想している。
企業はまだコスト増を価格転嫁できている。・・・
私は、経済が今年中成長を続けると考えている。


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