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インフレに対してやれることは多くない:ブリッジウォーター
2021年10月21日

ブリッジウォーター・アソシエイツのボブ・プリンス氏は、インフレが一過性に終わらないと予想し、FRBの金融政策を見通している。


これが一過性としてすぐに元に戻るというのがコンセンサスになっているが、私たちはそう思わない。
支出の多大な慣性は継続し、供給制約を解消するのは、特にコロナウィルスが問題となっているうちは、容易でない。

プリンス氏の発言をFTが伝えている。

米経済にはペントアップ需要があり、財政支出によって国民に配られた待機資金がある。
多少の経済鈍化があろうと、しばらくは需要側の勢いが続いてもおかしくない。
一方、供給側は依然として逼迫している。
生産能力は一晩で増えるものではないし、最近ではエネルギー価格の高騰も心配事になっている。

FRBは足元のインフレを一過性と言い続けている。
一過性の定義を長期化してでも、誤りを認めようとしない。
1つにはインフレ期待を高めたくないという思いもあるのだろう。
FRBがインフレを一過性でないと認めてしまえば、人々のインフレ期待が高まりかねず、それが正のフィードバックを生みかねない。

プリンス氏は、インフレになればFRBは窮地に立たされるという。
供給制約が存在する中でのインフレを退治しようとすれば、相当な規模で需要を減らすような引き締めを行わなければならない。
これは当然、経済や雇用を悪化させる。
プリンス氏は、このトレードオフにおいてFRBが下す選択を確信している。

どちらがマシかといえば、どちらを選ぶ?
ほぼ間違いなくインフレを選ぶだろう。
だって、インフレについてやれることはほとんどないんだから。

強気派の多くはこんなふうにFRB政策の先行きを見透かしている。
雇用を優先し、インフレを放置せざるをえないと読んで、金融緩和の継続を見込んでいる。
ここでいうインフレはCPIやPPIだけではない。
それよりはるかに金融緩和に反応するのが資産インフレだ。


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