投資

Blackstone インフレ、金利上昇時代の株・不動産:ブラックストーン
2021年4月2日

ブラックストーンのジョー・ザイドル氏らが、インフレ/金利の上昇に備えるための資産選びとして、株式・不動産の物色のしかたを論じている。


急激なペースでこのような歴史的回復が進む場合、慎重なポジションを要する独特の投資判断が必要となる。
成長率の急騰が労働市場の逼迫・インフレ的状況・イールドカーブのスティープ化をもたらすにつれ、現在の市場の牽引役、ポートフォリオ配分の前提は危ういものとなっていくだろう。
現状に対するヘッジ、あるいは現状から恩恵を受けることのできる資産にとって、今後数四半期は転換点になるかもしれない。

ザイドル氏が顧客向け書簡で、インフレ/金利の上昇に備えるための考え方を紹介している。
今年の米経済は、昨年の反動や大規模な刺激策のおかげで1984年以来の高成長が見込まれるとし、投資家はこの急回復に備えるべきとのメッセージだ。
ザイドル氏は先月、経済再始動に備えたポートフォリオ戦略について発信しており、今回はもう少しフォーカスした内容となっている。

ザイドル氏は、インフレ圧力が長期金利を押し上げる可能性を指摘し、これに対する正統的な備えとして債券デュレーションの短期化を奨める。
固定金利の長期債を避け、短期債や変動金利債(インフレ・ヘッジなら物価連動債)を選択すべきという趣旨だ。
株式についても同様に、遠いキャッシュフローに依存する銘柄を避けるよう奨めている。

趨勢的に低く、低下するインフレ・債券利回りの時代は、長デュレーション資産の中から勝者を生み出した。
その中には、『長デュレーション』と見なせるような、株式市場で最も投機的な株式も含まれている。
収益化前の企業やユニコーンのスタートアップの株に投資する投資家は、遠い将来に実現するキャッシュフローによって報いられると期待されている。

超低金利の時代、まだキャッシュフローを投資家に還元できないようなベンチャー株式の中にあたりくじが混じっていた。
どんなに投資家への還元が遠い先になろうとも、極めて低い割引率のためにたいしてペナルティを受けずに済んだことが一因だった。
それが今後変化する可能性が出てきた。
遠い将来のキャッシュフォローはより高率のペナルティを課されるようになる。

イールドカーブがスティープになるにしたがい、収益を上げていない企業、特に安い資本の恩恵を受けている企業について慎重に(投資の)根拠を再検証しなければいけない。
現在豊富なキャッシュフローを生み出し成長をしている資産が、アウトパフォームする可能性を持っている。

ザイドル氏らは、株式の他に不動産についても現状有用なものがあると指摘している。
セクターや地域を正しく選べば、インフレ・金利の上昇に対する優れたヘッジになりうるという。
問題は、どう選べばよいのかだ。

重要なのは正しい事業計画を持つ正しい資産を選び、趨勢的な向かい風を受けるセクターや債券のようなキャッシュフローの資産を避けることだ。
また、投資家は現在の金利環境を利用し、長期固定金利での借入を行うこともできる。・・・
こうすることで金利上昇の影響を軽減し、長期的に予想可能なキャッシュフローを得ることができる。

みんなが騒いでいる根っこの部分には、お金の価値が減ってしまうのでは、インフレの結果として金利上昇が起こるのでは、との懸念がある。
お金の価値が減ることへの1つの対処法は、お金を保有するのをやめてお金を借りることなのだろう。


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