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インデックス投資はポンジスキーム:ブリッジウォーター
2021年3月27日

ブリッジウォーター・アソシエイツのボブ・プリンス氏が、金融政策、金利上昇、ドル相場、インデックス・ファンドなどについて語っている。
レイ・ダリオ氏と考えはすり合っているが、復習しておこう。


(市場が上昇を続けるかは)FRBに対する制約が生じるかによる。

プリンス氏の米市場についての見通しをFinancial Timesが伝えた。
同氏は、FRBに対して制約となりうる3つの状況を挙げている:
・インフレ
・通貨安
・貨幣増発にともなう債券の敬遠
いずれも現在、心配性の人たちが心配している可能性だ。

以下、プリンス氏の他の発言。

この環境で利回りが上昇するのを防ぐため、FRBは介入し、貨幣を増発し、債券を増発するのだろうか?
インフレが上昇し、経済が良好で、債券利回りが上昇する中、FRBは上昇を防ごうとするのか、許すのか?

ほとんどの人は、財政・金融政策が継続されている意図を理解しているのだろう。
ミクロに見れば、まだまだ助けるべき人が多くいる。
しかし、そのためにマクロ政策を吹かせば、本来は安定化政策とするのが基本だったマクロ政策がプロ・シクリカルになり、結果、経済の不安定化をもたらさないか。

イールドカーブ・コントロールをやるなら、ドルのリスクにならないか?

大きな双子の赤字を抱える国が、イールドカーブの大部分でマイナス利回りとなれば、やはり人々のドルに対する食欲は減退するだろう。
一方的に《強いドルは国益》だとはいえまいが、かといって、投資家にドルを敬遠させるようなペースでのドル安を望むはずもない。

FRBは金利上昇を容認するか、阻止しようとするか。
いずれFRBは選択を迫られるとプリンス氏は話す。

いずれにせよ、これは人々を苦しめる。
債券利回りが上昇しようがドルが下落しようが。
それが、債券相場の動向の第2段階のリスクだ。

金利が上がれば、米景気サイクルのいつものルーティーンが始まる。
景気に悪い影響が及び、おそらく景気後退に陥る。
資産市場は、それを事前に予想し、一足先に弱気相場入りする。

もっとも、今のところ株式市場は順調だ。
順調すぎるのが問題になっている。
将来の期待リターンは低いのに、株式に資金が流入し、インデックス運用がその受け皿の1つとなっている。

プリンス氏は、インデックス・ファンドに流入した資金が、ピカピカでない方の銘柄にも流入する点を心配している。
知らず知らずのうちに、リスク/リターンが極度に見合わない投資がなされている。

これにはポンジ・スキームの特徴がある。
他の誰かに売れればいいが、売れなければどうなるか。

別に悪気があって拡大している「ポンジ・スキーム」ではない。
やっかいなのは、相場が盛況なうちはリスクが認識されないところだろう。
ウォーレン・バフェット氏のいうとおり「誰が裸で泳いでいたかは、潮が引いてからでないとわからない」ものなのだ。


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