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アマゾン株3,200ドルはバブルじゃない:スタンリー・ドラッケンミラー
2021年5月27日

スタンリー・ドラッケンミラー氏が、現在の資産市場に発生しているバブル、優良テクノロジー銘柄等について語っている。


いくつか類似点と相違点がある。
1つ目は、両時期ともにバリュエーションが『投機的水準』に達したことだ。

ドラッケンミラー氏がthe Hustleのインタビューで、ドットコム・バブルと現在の比較を尋ねられている。
ただし、直近では少し事情が変わってきたようだ。
最近の米市場のセクター・ローテーションで調整したセクターが存在するためだ。
2か月前なら優良なクラウド企業のPSR(PERではない)は45-50倍くらいあったというが、今では10-25倍までレンジが下がっているという。
このレンジなら、高成長によって3-4年のうちに割高感が消えていくだろうという。

ドラッケンミラー氏は、もう1つの類似点としてバリュー投資家の苦戦を挙げた。

歴史を通して最も偉大な投資家であるジュリアン・ロバートソンは、バリューをロングしてばかげたテック銘柄をショートした。
2000年代初め、彼はタオルを投げ、資産運用を止めてしまった。

もちろんもう少し待てばすばらしい成果が上がったのだが、とにかくロバートソン氏は決断をした。
米市場では今少しバリューやシクリカルが息を吹き返しているが、この先どうなるかはわからない。
いつか必ずバリューが来ると信じ、いつまでも待てるかどうか、多くのバリュー投資家にとって試練が続く可能性もある。

ドラッケンミラー氏は、テクノロジー企業が享受したコロナ禍の恩恵に先食いの性質があることを認め、いくらかリフレ銘柄にローテーションする可能性も否定しない。
しかし、それは優良なテクノロジー銘柄への不信を意味するわけではない。

これらは趨勢的な成長株であり、長期なら大丈夫だろう。
3,200ドルのアマゾン株は全くバブルではない。
基本的に控えめな価格だ。
アマゾンだけでなく、FAAMGの多くがそうだ。

ドラッケンミラー氏は、相違点についても言及している。
言うまでもなく金融政策だ。
ドットコム・バブルの頃QEはなかったし、FF金利は4-7%のレンジにあった。
ドラッケンミラー氏は、金融政策が「完全に狂っている」とし、これがすべてのものに資産バブルを生んでいると話した。

金融政策がバブルを生んだという認識から、ドラッケンミラー氏は、現在の最大のリスクをインフレと答えている。
FRBの金融引き締めを促す程度のインフレが最大のリスクだという。

疑いの余地はない。
このバブルは十分に膨張し拡大してきた。
FRBが引き締めを始めれば、株式市場は大きく下落する。
(市場は)特にグロース株のウェイトが高く、そのグロース株はより多く打撃を受ける。

ドラッケンミラー氏のメイン・シナリオはインフレ上昇だが、一方で、バブル崩壊によるディスインフレもサブ・シナリオとして用意しているという。
また、2つ目のリスクとして台湾情勢など米中関係の悪化を挙げている。


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