投資

アスワス・ダモダラン 【短信】アスワス・ダモダラン教授が米市場を心配するワケ

バリュエーション学長の異名をとるアスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が、楽観的すぎる米市場について市場期待の観点から心配を述べている。


現在(米国株)市場は割高だと考えている。
私の推計では9-10%ほどだ。

ダモダラン教授がCNBCで、米市場の割高感について語った。

ダモダラン教授が割高・割安を語る時《バリュエーション学長》の異名通り、ファンダメンタルズに重きを置いた考えであることが多い。
(実際「約9%の割高」は市場の利益予想に基づくものと画面に表示されている。)
その一方で、教授は決して幼稚なファンダメンタリストではない。
ファンダメンタルズから見て割高であろうと、さらに上昇する可能性があることも承知している。
しかし、今回はそうした部分を加味してもダモダラン教授は慎重だ。

「理由の1つは『予想ゲーム』が市場に不利に転じたことだ。」

ダモダラン教授は、昨年の年初の悲観論を思い起こした:
景気後退、金利上昇、制御できないインフレなどが予想されていたという。
これが株への悲観を生んだが、現実は好転した。
今年は真逆の「予想」で始まっているという。

「私の懸念は、真逆の方向に動きすぎているということ。」

悲観に振れすぎていた振り子が、今は楽観に振れすぎているというのだ。
これがダモダラン教授を慎重にさせている。

今年は昨年よりはるかに多くのグッド・ニュースが必要になる。
今株式が危険と思う理由はそこにある。

ダモダラン教授は、市場が予想する楽観シナリオがその通りに実現したとしても、それはすでに現株価に織り込み済みと解説する。
その上で、市場には毎年予期せぬサプライズが起こってきたと指摘。
今年は特に選挙の年であり、大きなサプライズがなく済むとは考えにくいとした。

ダモダラン教授は割安なセクターを尋ねられると、ディフェンシブな性質を持ち、2年続けて下落した公共株を挙げている。


-投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 本サイトでは、オンライン書店などのアフィリエイト・リンクを含むページがあります。 その他利用規約をご覧ください。