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アスワス・ダモダラン アスワス・ダモダランによるFANGAMの株価評価
2022年2月16日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授が1年半ぶりにFANGAM(Meta、Amazon、Netflix、Alphabet、Apple、Microsoft)のバリュエーションをアップデートしている。


《バリュエーション学長》は2020年8月にもFANGAMのバリュエーションを公表していた。
当時割安とされたのはFacebookだけだった。
その他は、Appleが最も割高(30%超)で、Amazon・Microsoft(10-20%)、Netflix・Alphabet(10%未満)という結果だった。
1年半が経ち何か変化はあっただろうか。

ダモダラン教授が自身のブログで6銘柄中3銘柄で風向きが変わったと書いている。

「この間、FANGAMの時価総額合計は21.9%増加したが、米テック・セクターの残り(37%増)、テック以外の株(41.1%)をアンダーパフォームしている。
10年超ぶりにFANGAM株が市場のそれ以外に後れを取ったのだ。・・・
FANGAMのうち3銘柄(Apple、Microsoft、Alphabet)が大きく上げ、3銘柄(Amazon、Facebook、Netflix)が下げた。」

この株価の変動についてダモダラン教授は財務成績ほかの要因を検証している。
もちろん数字は重要だ。
しかし、それだけではないという。
ニュースのような非財務情報もまた株価評価の前提となるストーリーに影響し、株価評価に影響するためだ。

「私にとって、業績発表やニュースが価値に与える影響とは、企業の中心的ナラティブがどう変化するか(または変化しないか)に由来するものだ。」

ダモダラン教授が言いたいのは、FANGAMバリュエーションのアップデートを行う前に、これら銘柄のナラティブの変化がないか知っておく必要があるということ。
過去1年半のニュースをあたり、検証を行っている。
ここでは、本質的な内容より、教授らしい歯に衣着せぬ毒舌の部分を面白可笑しく紹介しよう。

  • Meta: 最も割安だが、エクイティ・ストーリーが失われている。
  • Netflix: コンテンツ制作費を要求する「ハムスターの回し車」。
  • Apple: プライバシーをめぐる論争で仲間を売った。
  • Microsoft: Activision買収でプラットフォーム・ビジネスに前進。
  • Google: ウェブ広告以外に見るべきものはないが、Google検索は打出の小槌。
  • Amazon: いつかは利益が上がるという「フィールド・オブ・ドリームズ」。

面白可笑しく紹介したわりには本質の一端を示せているようだ。
さて、この後ダモダラン教授は粛々とバリュエーションを行い、自身の投資スタンスまで明かしている。
(株価は日々動いているため、投資の参考にする場合は原典の評価結果を見ることを強く勧める。
本記事は投資推奨を意図していない。)

  • Microsoft(6.59%割高): 保有しており、保有を継続。
  • Apple(3.60%割高): 保有していれば継続していただろうが、保有していないので押し目を待つ。
  • Meta(32.76%割安): 社名変更の時に売却したが、安いので買い戻すだろう。
  • Amazon(9.70%割安): 過去20年で4回売買を繰り返した銘柄だが、また買いたい。
  • Alphabet(9.30%割高): 残念ながら買ったことはなく、現株価では買うつもりはない。
  • Netflix(19.60%割高): 仮に割安でも嫌い。コンテンツ費用負担はディズニーとの競合で下がらない。

Metaが割安なのは前回と同じだが、Amazonも割安圏に入っている。
前回最も割高だったAppleが今回はフェアバリューに近づいている。
割高感を拡大したのがNetflixとなっている。


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